昨日、市内のウオーキングで、珍しいものを見つけました。
「陸軍用地」という境界標石です。
ここは、旧陸軍所沢飛行場のあった所沢航空公園の南側、道路を
挟んで100mくらいのところ、市消防分団のポンプ車置き場の敷地
です。ここにも軍用地があったのだとわかりました。
この道路は私の主なウオーキングルートになっていて、年何十日も
通っていたのですが、初めて気づきました。毎日通っていても、気づ
かぬことは案外あるものですね。
そういえば、四国遍路中の、香川県国分寺町の80番国分寺と、81
番白峰寺の間、自衛隊善通寺の演習地にも同じような境界標石が
あったことを思い出しました。
ということで、きょうも四国遍路道ある記を続けます。
第14日 2004年3月4日(木) 晴
<32番禅師峰寺~33番雪蹊寺>
=種崎フェリーで渡る=
6時10分起床、平日のトーストとコーヒーサービスで6時35分に
朝食、今日はセミ休養日とし、ゆっくりして7時半に出発した。

きのうの道を五台山北麓の長江集落に入り、お参りした竹林寺の
五重塔などを見上げながら南東に進む。大きな体育館の先で下田川
を渡り、田んぼの南側山すそを吹井に出て、県道247号を南に向かう。
東側の山すそに「武市半平太旧宅及び墓」の表示があったので、
寄ってみた。武市瑞山(通称半平太)は、文政12年(1829)にこの地
で生まれた、幕末の土佐勤王党の志士で文武両道の達人である。
旧宅隣の武市神社前に記念館があり、生い立ちの絵、写真などが
並べてある。旧宅は国史跡になっていた。
石土トンネルを抜けて石土池の西に出る。池に沿った遊歩道を回っ
て禅師峰寺(ぜんじぶじ)へのへんろ道となっている山道に入る。
木漏れ日の差し込む土と岩の道を340mで、32番禅師峰寺門前
に出た。

こぢんまりとした境内。山門は小さいが国の重文という。境内からは、
西側の浦戸大橋や浦戸湾方面の展望がよい。

納経所にティーサーバーがあったので、ほうじ茶を頂いた。納経所
の人に、これから行く種崎フェリーの時刻を教えてもらう。へんろ地図
記載の時刻とは変わっていた。
今日も右膝はよくないので車道を下る。下りきったら岡山のIさん
から電話。話している間に何日か前に同宿した40歳のリストラ氏が、
へんろ道に上がっていった。
西に向かって1車線の旧道を進む。阿戸の集落で、奥さんから激励
の言葉とともにカルピスボトルのお接待を頂いた。一番霊山寺近くに
嫁いでいるが、この近くの実家に帰宅中とのことだった。
さらに山すそを進み、高知高等技術学校の北から矢平山トンネル南
を横断して聖町に入る。聖神社前に、高知市保存樹木の太いクスノキ
があった。
東町の古い町並みを抜けると広い十字路。すぐ先のショッピングセン
ター三里にて昼食を調達する。
11時55分、県営長浜種崎フェリー乗り場の種崎待合所に着いた。

運動靴の減った若い男性遍路、ザックは私より重そうだが歳は近そう
な女性遍路、バイクの人、自転車の人2人と私の計6人が乗り、12時
10分に出る。

フェリーは道路の延長ということで無料、対岸の長浜までは4分
だった。

細長い湾沿いを500mほどに、小公園があったので昼食をする。
近くの宇賀神社には、市保存樹木のクスノキとエノキがあった。
更に進んで33番雪蹊寺(せっけいじ)に入る。本堂は修理中だが、
白木の外部はほぼ完成していた。

仮本堂は馬頭観世音菩薩堂。勘違いして、いつもと逆に正面の大師
堂で先に読経したが、バスで来た20人ほどの団体が仮本堂にいたの
で、入れ違いに参拝する。山門の左手に太玄塔という珍しい塔がある。

門前が今日の宿、民宿高知屋。食堂も兼営している。13時22分に
入った。部屋は古い建物の2階の間。ストーブを入れてくれ、すぐお茶
も出た。
おかみさんのことを紹介した山陽新聞の記事が壁に貼ってある。
早着したので今後のスケジュールなどを検討する。
今日はいつもの半分の歩数だった。これで明日、右膝が回復して
くれるとよいのだが…。おかみさんから「洗濯物を」と言われたが、
今日は気温が低く汗もかかなかったので、お願いしなかった。
夕食は、8回目という北海道道南の女性と、途中でペアになった
らしい東大阪市と富士市の男性遍路と一緒。
カツオのたたき、貝の澄まし汁など、皆おいしい。後から着いた神戸
の逆打ち遍路は、順打ちを1月末に始め、3週間で結願後、逆打ちを
続けているという。1日60km前後も歩き、フルマラソン、100km
マラソンも走る達人のよう。
顔も栗色に焼けていた。この人も7回目とのこと。久しぶりに賑やか
な夕食は、楽しいふれ合いのひとときだった。
トイレはいま時珍しい落とし便、紙もロール紙でなく1枚物。建物も
古いが、おかみさんや家族の方の心のこもったお接待が嬉しい。
8回目の女性もそれが気に入り、ここを常宿にしているという。
〈コースタイム〉ビジネスホテル空港7:30ー武市半平太旧宅8:22~38
ー石土池8:55ーへんろ道9:11ー32番禅師峰寺9:20~10:00ー大平山
トンネル南10:57ー三里の十字路(休憩)11:21~25ー長浜種崎フェリー
種崎待合所11:55~12:10ー長浜の小公園(昼食)12:20~50ー33番雪蹊
寺13:02~21ー民宿高知屋13:22
(距離 15㎞、歩行地 高知市、歩数 25,000)
「陸軍用地」という境界標石です。

ここは、旧陸軍所沢飛行場のあった所沢航空公園の南側、道路を
挟んで100mくらいのところ、市消防分団のポンプ車置き場の敷地
です。ここにも軍用地があったのだとわかりました。
この道路は私の主なウオーキングルートになっていて、年何十日も
通っていたのですが、初めて気づきました。毎日通っていても、気づ
かぬことは案外あるものですね。
そういえば、四国遍路中の、香川県国分寺町の80番国分寺と、81
番白峰寺の間、自衛隊善通寺の演習地にも同じような境界標石が
あったことを思い出しました。
ということで、きょうも四国遍路道ある記を続けます。
第14日 2004年3月4日(木) 晴
<32番禅師峰寺~33番雪蹊寺>
=種崎フェリーで渡る=
6時10分起床、平日のトーストとコーヒーサービスで6時35分に
朝食、今日はセミ休養日とし、ゆっくりして7時半に出発した。

きのうの道を五台山北麓の長江集落に入り、お参りした竹林寺の
五重塔などを見上げながら南東に進む。大きな体育館の先で下田川
を渡り、田んぼの南側山すそを吹井に出て、県道247号を南に向かう。
東側の山すそに「武市半平太旧宅及び墓」の表示があったので、
寄ってみた。武市瑞山(通称半平太)は、文政12年(1829)にこの地
で生まれた、幕末の土佐勤王党の志士で文武両道の達人である。
旧宅隣の武市神社前に記念館があり、生い立ちの絵、写真などが
並べてある。旧宅は国史跡になっていた。
石土トンネルを抜けて石土池の西に出る。池に沿った遊歩道を回っ
て禅師峰寺(ぜんじぶじ)へのへんろ道となっている山道に入る。
木漏れ日の差し込む土と岩の道を340mで、32番禅師峰寺門前
に出た。

こぢんまりとした境内。山門は小さいが国の重文という。境内からは、
西側の浦戸大橋や浦戸湾方面の展望がよい。

納経所にティーサーバーがあったので、ほうじ茶を頂いた。納経所
の人に、これから行く種崎フェリーの時刻を教えてもらう。へんろ地図
記載の時刻とは変わっていた。
今日も右膝はよくないので車道を下る。下りきったら岡山のIさん
から電話。話している間に何日か前に同宿した40歳のリストラ氏が、
へんろ道に上がっていった。
西に向かって1車線の旧道を進む。阿戸の集落で、奥さんから激励
の言葉とともにカルピスボトルのお接待を頂いた。一番霊山寺近くに
嫁いでいるが、この近くの実家に帰宅中とのことだった。
さらに山すそを進み、高知高等技術学校の北から矢平山トンネル南
を横断して聖町に入る。聖神社前に、高知市保存樹木の太いクスノキ
があった。
東町の古い町並みを抜けると広い十字路。すぐ先のショッピングセン
ター三里にて昼食を調達する。
11時55分、県営長浜種崎フェリー乗り場の種崎待合所に着いた。

運動靴の減った若い男性遍路、ザックは私より重そうだが歳は近そう
な女性遍路、バイクの人、自転車の人2人と私の計6人が乗り、12時
10分に出る。

フェリーは道路の延長ということで無料、対岸の長浜までは4分
だった。

細長い湾沿いを500mほどに、小公園があったので昼食をする。
近くの宇賀神社には、市保存樹木のクスノキとエノキがあった。
更に進んで33番雪蹊寺(せっけいじ)に入る。本堂は修理中だが、
白木の外部はほぼ完成していた。

仮本堂は馬頭観世音菩薩堂。勘違いして、いつもと逆に正面の大師
堂で先に読経したが、バスで来た20人ほどの団体が仮本堂にいたの
で、入れ違いに参拝する。山門の左手に太玄塔という珍しい塔がある。

門前が今日の宿、民宿高知屋。食堂も兼営している。13時22分に
入った。部屋は古い建物の2階の間。ストーブを入れてくれ、すぐお茶
も出た。
おかみさんのことを紹介した山陽新聞の記事が壁に貼ってある。
早着したので今後のスケジュールなどを検討する。
今日はいつもの半分の歩数だった。これで明日、右膝が回復して
くれるとよいのだが…。おかみさんから「洗濯物を」と言われたが、
今日は気温が低く汗もかかなかったので、お願いしなかった。
夕食は、8回目という北海道道南の女性と、途中でペアになった
らしい東大阪市と富士市の男性遍路と一緒。
カツオのたたき、貝の澄まし汁など、皆おいしい。後から着いた神戸
の逆打ち遍路は、順打ちを1月末に始め、3週間で結願後、逆打ちを
続けているという。1日60km前後も歩き、フルマラソン、100km
マラソンも走る達人のよう。
顔も栗色に焼けていた。この人も7回目とのこと。久しぶりに賑やか
な夕食は、楽しいふれ合いのひとときだった。
トイレはいま時珍しい落とし便、紙もロール紙でなく1枚物。建物も
古いが、おかみさんや家族の方の心のこもったお接待が嬉しい。
8回目の女性もそれが気に入り、ここを常宿にしているという。
〈コースタイム〉ビジネスホテル空港7:30ー武市半平太旧宅8:22~38
ー石土池8:55ーへんろ道9:11ー32番禅師峰寺9:20~10:00ー大平山
トンネル南10:57ー三里の十字路(休憩)11:21~25ー長浜種崎フェリー
種崎待合所11:55~12:10ー長浜の小公園(昼食)12:20~50ー33番雪蹊
寺13:02~21ー民宿高知屋13:22
(距離 15㎞、歩行地 高知市、歩数 25,000)