早暁の2時過ぎ、激しい雷雨で目を覚ましましたが、長くは続かな
かったようです。でも1日雨模様で、昨日の残暑は消え去りました。
今日は、四国遍路道歩きの4日目のレポートです。
第4日 2004年2月23日(月) <13番大日寺~17番井戸寺>
=鮎喰川に沿って=
5時半起床。外はまだ暗いが、夜半の激しい雷雨が上がって星空。
天気予報では、気温は前日より10℃くらい下がり寒いという。
私は暑い日のウオークは苦手。出発以来ずっと高温だったので、
軽い頭痛が続いていたがようやく治った。
きのうの焼山越えで、足の筋肉に多少疲れは残るが、たいしたこと
はない。朝食6時半、出発は7時15分。おかみさんから甘夏のお接待
をいただいた。
鮎喰(あくい)川を渡り福原を抜け、ちょっとした峠を越えてジグザグ
に下る。車の通れぬ冠水橋を渡り、鮎喰川左岸沿いの県道20号に
出た。
長瀬あたりは梅の花はまだちらほらだが、ウグイスは鳴いている。
五反地の広野郵便局の先で、遍路道は橋を渡るようになっているが、
地図を見るとまだ先まで続いているので、そのまま左岸沿いに進む。
広野の小中学校の対岸あたり、山際に小粒のミカンが鈴なり。川の
水面が朝の逆光にきらめく。風が強まり菅笠があおられる。
対岸の県道20号はアップダウンが何カ所か見えるが、こちらは川
沿いなので高低差はほとんど無く、この道を選んだのは正解だった。
歯辻の行者橋で県道に出たら、にわか雨となり、間もなく本降りと
なった。JAの出荷場でポンチョを着ける。
神山町と徳島市との境界の船盡神社に、県天然記念物になっている
ムクの大木があった。
徳島刑務所入り口を通過し、さらに県道を進んで13番大日寺に着く。
本堂には立派な鬼瓦が上がり、あい対して大師堂がある。
雨はほぼ上がり、参拝していたら晴れてきたのでポンチョをしまう。
昨日の下りで出会った2人の若い女性遍路が先行する。
県道の南側には、阿波一宮があったのでこちらも参拝。
本殿の前、両側に狛犬の代わりか、等身大の馬の銅像が並んでいる。
境内には、高さ7mくらいもある大きな自然石の石灯籠があった。
大日寺の横から県道を離れ、鮎喰川右岸沿いのへんろ道に入る。
車から解放されてほっとする。
一宮橋の手前で逆打ちの遍路と行き違う。橋を渡って右折、へんろ
道の標識に従いすぐ先で左折、広い坂道を上がる。
ところがどうもおかしい。先行の女性遍路二人も考えている。一緒
に少し先まで行ったが違うようだ。
Y字路まで戻ったら、左側のガードレールに、へんろ道の標識が
あった。見落として幅広い新しい道に行ってしまったのだった。
一緒に歩きながら聞いたら、2人ともなんと私と同じ所沢の人。勤め
の合間に2、3日ずつの休暇を取って区切り打ちをしており、今回は
明日までだという。
2人とあい前後しながら14番常楽寺へ。本尊は四国霊場ただ一つ
の弥勒菩薩。寺は「流氷岩の庭園」と呼ばれる大きな岩盤の上にある。
本堂の前に大杉があり、山門前のしだれ桜が見頃だった。
中国風の寺、八師大師前を通って北に1kmほどで、15番国分寺。
8世紀初めに全国に建立された国分寺の一つ。重層入母屋造りという
他の寺とは違う本堂だった。
境内には、当時の広大さを忍ばせる大きな礎石が残っていた。
さらに北に向かい、田園地帯に出ると北風が強く、体ごと吹き飛ば
されそう。菅笠を押さえながら進む。前を行く2人も同様である。
15番から2km、古い町並みの中に16番観音寺がある。
仁王門の回りに、寄進者の石柱がたくさん並んでいた。境内はあまり
広くなく、本堂も小ぶりだった。
JR府中(こう)駅近く、国道192号に出た左手に「手打ちうどん
ぬまた」という店があったので、昼食に入ったら、所沢の2人も
食べていた。注文したわかめうどんは、ショウガ入りでうまかった。
府中駅の東側から線路の北に出て、井戸集落にある17番井戸寺に
詣でる。仁王門は間口の広い朱塗りで、本堂は鉄筋コンクリート造り。
再び雲行きが怪しくなった。仁王門前でポンチョを着終わったと思った
ら本降りとなる。
きのうの山下りの影響か、階段の下りでももの筋肉が痛くなってきた。
今日の霊場はここで終わり、徳島の市街地に向かう。
雨になったので、へんろ道の標識を確かめずに東に向かったが、少し
回り道をしてしまった。幅広い県道に出て鮎喰川を越える。
蔵本町で国道に入り、徳島大薬学部内の公衆電話で今夜の宿を予約
する。
地形図を見て、佐古のあたりは国道の南に平行する旧道を進み、
16時前、徳島駅に近いビジネス旅館近藤に入った。
もとビジネスホテルだが、夕食付きで予約、夕食は18時から。
昨日の宿が一緒だったMさんもあとから着き、一緒に食べた。
足の筋肉痛のほか、やはり右肩がこる。今日の最高気温は12℃
くらい。雨の時は吐く息が白くなるほど冷え、ジャンパーを脱ぐことも
なく、汗もほとんどかかなかったので洗濯は休止日とする。
〈コースタイム〉植村旅館7・15ー行者野橋8・54ー入田小9・33ー13番
大日寺9・59~10・24ー14番常楽寺11・14~35ー15番国分寺11・45~
12・10ー16番観音寺12・37~50ー手打ちうどんぬまた(昼食)13・05~
28ー17番井戸寺13・52~14・18ー蔵本町(国道へ)15・05ービジネス
旅館近藤15・50
(距離 26km、歩行地 神山町、徳島市、歩数 43,500)
かったようです。でも1日雨模様で、昨日の残暑は消え去りました。
今日は、四国遍路道歩きの4日目のレポートです。
第4日 2004年2月23日(月) <13番大日寺~17番井戸寺>
=鮎喰川に沿って=
5時半起床。外はまだ暗いが、夜半の激しい雷雨が上がって星空。
天気予報では、気温は前日より10℃くらい下がり寒いという。
私は暑い日のウオークは苦手。出発以来ずっと高温だったので、
軽い頭痛が続いていたがようやく治った。
きのうの焼山越えで、足の筋肉に多少疲れは残るが、たいしたこと
はない。朝食6時半、出発は7時15分。おかみさんから甘夏のお接待
をいただいた。
鮎喰(あくい)川を渡り福原を抜け、ちょっとした峠を越えてジグザグ
に下る。車の通れぬ冠水橋を渡り、鮎喰川左岸沿いの県道20号に
出た。
長瀬あたりは梅の花はまだちらほらだが、ウグイスは鳴いている。
五反地の広野郵便局の先で、遍路道は橋を渡るようになっているが、
地図を見るとまだ先まで続いているので、そのまま左岸沿いに進む。
広野の小中学校の対岸あたり、山際に小粒のミカンが鈴なり。川の
水面が朝の逆光にきらめく。風が強まり菅笠があおられる。
対岸の県道20号はアップダウンが何カ所か見えるが、こちらは川
沿いなので高低差はほとんど無く、この道を選んだのは正解だった。
歯辻の行者橋で県道に出たら、にわか雨となり、間もなく本降りと
なった。JAの出荷場でポンチョを着ける。
神山町と徳島市との境界の船盡神社に、県天然記念物になっている
ムクの大木があった。
徳島刑務所入り口を通過し、さらに県道を進んで13番大日寺に着く。
本堂には立派な鬼瓦が上がり、あい対して大師堂がある。
雨はほぼ上がり、参拝していたら晴れてきたのでポンチョをしまう。
昨日の下りで出会った2人の若い女性遍路が先行する。
県道の南側には、阿波一宮があったのでこちらも参拝。
本殿の前、両側に狛犬の代わりか、等身大の馬の銅像が並んでいる。
境内には、高さ7mくらいもある大きな自然石の石灯籠があった。
大日寺の横から県道を離れ、鮎喰川右岸沿いのへんろ道に入る。
車から解放されてほっとする。
一宮橋の手前で逆打ちの遍路と行き違う。橋を渡って右折、へんろ
道の標識に従いすぐ先で左折、広い坂道を上がる。
ところがどうもおかしい。先行の女性遍路二人も考えている。一緒
に少し先まで行ったが違うようだ。
Y字路まで戻ったら、左側のガードレールに、へんろ道の標識が
あった。見落として幅広い新しい道に行ってしまったのだった。
一緒に歩きながら聞いたら、2人ともなんと私と同じ所沢の人。勤め
の合間に2、3日ずつの休暇を取って区切り打ちをしており、今回は
明日までだという。
2人とあい前後しながら14番常楽寺へ。本尊は四国霊場ただ一つ
の弥勒菩薩。寺は「流氷岩の庭園」と呼ばれる大きな岩盤の上にある。
本堂の前に大杉があり、山門前のしだれ桜が見頃だった。
中国風の寺、八師大師前を通って北に1kmほどで、15番国分寺。
8世紀初めに全国に建立された国分寺の一つ。重層入母屋造りという
他の寺とは違う本堂だった。
境内には、当時の広大さを忍ばせる大きな礎石が残っていた。
さらに北に向かい、田園地帯に出ると北風が強く、体ごと吹き飛ば
されそう。菅笠を押さえながら進む。前を行く2人も同様である。
15番から2km、古い町並みの中に16番観音寺がある。
仁王門の回りに、寄進者の石柱がたくさん並んでいた。境内はあまり
広くなく、本堂も小ぶりだった。
JR府中(こう)駅近く、国道192号に出た左手に「手打ちうどん
ぬまた」という店があったので、昼食に入ったら、所沢の2人も
食べていた。注文したわかめうどんは、ショウガ入りでうまかった。
府中駅の東側から線路の北に出て、井戸集落にある17番井戸寺に
詣でる。仁王門は間口の広い朱塗りで、本堂は鉄筋コンクリート造り。
再び雲行きが怪しくなった。仁王門前でポンチョを着終わったと思った
ら本降りとなる。
きのうの山下りの影響か、階段の下りでももの筋肉が痛くなってきた。
今日の霊場はここで終わり、徳島の市街地に向かう。
雨になったので、へんろ道の標識を確かめずに東に向かったが、少し
回り道をしてしまった。幅広い県道に出て鮎喰川を越える。
蔵本町で国道に入り、徳島大薬学部内の公衆電話で今夜の宿を予約
する。
地形図を見て、佐古のあたりは国道の南に平行する旧道を進み、
16時前、徳島駅に近いビジネス旅館近藤に入った。
もとビジネスホテルだが、夕食付きで予約、夕食は18時から。
昨日の宿が一緒だったMさんもあとから着き、一緒に食べた。
足の筋肉痛のほか、やはり右肩がこる。今日の最高気温は12℃
くらい。雨の時は吐く息が白くなるほど冷え、ジャンパーを脱ぐことも
なく、汗もほとんどかかなかったので洗濯は休止日とする。
〈コースタイム〉植村旅館7・15ー行者野橋8・54ー入田小9・33ー13番
大日寺9・59~10・24ー14番常楽寺11・14~35ー15番国分寺11・45~
12・10ー16番観音寺12・37~50ー手打ちうどんぬまた(昼食)13・05~
28ー17番井戸寺13・52~14・18ー蔵本町(国道へ)15・05ービジネス
旅館近藤15・50
(距離 26km、歩行地 神山町、徳島市、歩数 43,500)