2008年12月7日(日)
埼玉県内を中心に歩くカントリーウオークグループの、今年の締め
となる第159回例会が、加須(かぞ)市内で開催された。朝は冷え
こんだが快晴に恵まれ、途中の車中からは富士山がよく見えた。

集合地は東武伊勢崎線の花崎駅。4組に分かれ、10時12分に
スタートした。
=加須流通団地周辺から北へ=
北口を出て、広葉樹の多い公園の横から東北自動車道下をくぐる。
大桑交差点の先で県道370号を離れ、左の旧道に入った。
板木のフェンスに、こどものメルヘンチックな飾りをたくさん並べた
家がある。その先の畑に、コマツナらしいのが大きく育ち、白菜や
大根もよく育っている。

見ていたら、奥の家のご主人が出てきて、この土地はよく肥えて
いて、無農薬でもよくできると言う。持っていってもよいとも言われ、
重くなるのでためらったが、大根を3、4本いただいた。
大桑小の裏手に回り、乗蔵院へ。建物は、お寺とは思えぬ新しく
近代的な造り。その背後に、建長5年(1253)造立の青石塔婆が
あり、彫りの深い梵字の刻まれた見ごとなものだった。

クチナシの実る宮前集落から、カモのたくさん浮かぶ用水池の南
を回る。加須流通団地の東端を抜けて、東岡の雷電神社に行く。

洪水対策か、数㍍の盛り土の上に社殿があり、奥殿には精巧な
木彫が施されていた。
近くの、民家の庭に続く畑に数本の柿があり、たくさん実ってい
る。畑にいた奥さんが幾つでも取ってよいというので、20個以上
いただく。

歩きながらかじったら、みずみずしくて甘い柿だった。
その先でも、たわわに実った柿をあちこちで見た。最近は柿を好
む子も居なくなったようで、手の届くところにたくさん残っていた。
南側の定泰寺は、大きな本堂や鐘楼が新しく、庭はよく手入れさ
れている。

神仏混淆(こんこう)の対象である文安6年(1449)の懸仏(かけ
ぼとけ)があるとの掲示があるが、どこにあるのかは分からなかった。
近くの加須(かぞ)流通団地のそばに、瘤(こぶ)大神として祭られ
たソロの古木がある。

ソロとは、イヌシデかアカシデのことらしい。そばのモミジがよい
彩りを見せていた。
大根や柿をもらったりして、だいぶ時間を費やした。昼食地はか
なり先だが正午に近い。流通団地の北に抜け、葛西用水路と国道
125号の交差点を越えて先を急ぐ。
広々とした田園地帯に出た。本多集落地近くの農免道路を少し進
み、道上集落に沿った用水沿いを西へ、浮野の里の北端を通過する。

北から西へ、男体山など日光連山や、赤城山、雪で白い浅間山、
富士山などがよく見える。
このあたりは田んぼの中にぽつんぽつんと数戸の農家が散在して
おり、いずれも葉の落ちた大きな屋敷林を背にしていた。

12時41分に、昼食地のグリーンファーム加須に着いた。
小さい東屋の前にレンガ積みのかまどが3個ほどある。そのひとつ
にバーナーを並べ、各自持参のお湯と芋煮の材料を入れる。

一方では、持ち寄りの酒を温めたり、するめを焼いたりして準備す
る人も。芋煮を待ちきれずに、酒を先に口にする人が増える。
そのうちに芋煮も出来上がった。いろいろな具でいい味の出たの
をお椀に盛り、熱々のをおいしく味わいながら歓談する。

いつもの年末同様の、忘年例会の楽しみのひとときである。
2時間近くかけて芋煮を全部平らげ、アルコールの量もかさんで
ほろ酔い以上になった人も…。

記念撮影をして14時半過ぎ、午後のコースに向かう。
=会の川を越えて加須へ=
県道46を横断して西に向かうと、かやぶき屋根の平屋が残って
いた。

そばの農家の背後には、背の高いケヤキが並ぶ。
東北自動車道の下を南に抜け、葛西用水路の支流を少しだけ通
過する。ナマズでも捕るのか、竹製の魚を捕る道具が3つ沈められ
ていた。
ガラス張りの三角屋根など、独特の建物の加須文化センター内を
抜ける。県道46号の横から、再び葛西用水路の右岸沿いを県の水
産研究所正門前まで進んだ。
県道125号バイパスを横切り、南側の住宅地に入って北小浜の
八幡宮へ。

背の高いイチョウが数本あり、黄葉が初冬の陽に輝き、下も落ち葉
でいっぱい。南側に、かやぶき屋根の民家があった。
大型店も見える県道125号を越えて会の川沿いに出て、光明寺に
裏から入る。堂々たる本堂の左手に、青銅製のかわいらしい稚児観
音像がたくさん並んでいた。

加須駅に近い本町の千方神社へ。文化年間(1804~)に加須の
五・十市(ごとういち)の世話人によって疫病除けとして祭られたとい
う、石敢当(せきかんとう)がある。九州地方には多いが、関東では極
めてまれなもの。

ここでミーティングをして、今年の締めとする。ゴールの加須駅には
16時30分に着いた。
(天気 快晴、参加 17人、距離 12㎞、地図(1/2.5万) 栗橋、
加須、歩行地 加須市)
埼玉県内を中心に歩くカントリーウオークグループの、今年の締め
となる第159回例会が、加須(かぞ)市内で開催された。朝は冷え
こんだが快晴に恵まれ、途中の車中からは富士山がよく見えた。
集合地は東武伊勢崎線の花崎駅。4組に分かれ、10時12分に
スタートした。
=加須流通団地周辺から北へ=
北口を出て、広葉樹の多い公園の横から東北自動車道下をくぐる。
大桑交差点の先で県道370号を離れ、左の旧道に入った。
板木のフェンスに、こどものメルヘンチックな飾りをたくさん並べた
家がある。その先の畑に、コマツナらしいのが大きく育ち、白菜や
大根もよく育っている。

見ていたら、奥の家のご主人が出てきて、この土地はよく肥えて
いて、無農薬でもよくできると言う。持っていってもよいとも言われ、
重くなるのでためらったが、大根を3、4本いただいた。
大桑小の裏手に回り、乗蔵院へ。建物は、お寺とは思えぬ新しく
近代的な造り。その背後に、建長5年(1253)造立の青石塔婆が
あり、彫りの深い梵字の刻まれた見ごとなものだった。

クチナシの実る宮前集落から、カモのたくさん浮かぶ用水池の南
を回る。加須流通団地の東端を抜けて、東岡の雷電神社に行く。

洪水対策か、数㍍の盛り土の上に社殿があり、奥殿には精巧な
木彫が施されていた。
近くの、民家の庭に続く畑に数本の柿があり、たくさん実ってい
る。畑にいた奥さんが幾つでも取ってよいというので、20個以上
いただく。

歩きながらかじったら、みずみずしくて甘い柿だった。
その先でも、たわわに実った柿をあちこちで見た。最近は柿を好
む子も居なくなったようで、手の届くところにたくさん残っていた。
南側の定泰寺は、大きな本堂や鐘楼が新しく、庭はよく手入れさ
れている。

神仏混淆(こんこう)の対象である文安6年(1449)の懸仏(かけ
ぼとけ)があるとの掲示があるが、どこにあるのかは分からなかった。
近くの加須(かぞ)流通団地のそばに、瘤(こぶ)大神として祭られ
たソロの古木がある。

ソロとは、イヌシデかアカシデのことらしい。そばのモミジがよい
彩りを見せていた。
大根や柿をもらったりして、だいぶ時間を費やした。昼食地はか
なり先だが正午に近い。流通団地の北に抜け、葛西用水路と国道
125号の交差点を越えて先を急ぐ。
広々とした田園地帯に出た。本多集落地近くの農免道路を少し進
み、道上集落に沿った用水沿いを西へ、浮野の里の北端を通過する。

北から西へ、男体山など日光連山や、赤城山、雪で白い浅間山、
富士山などがよく見える。
このあたりは田んぼの中にぽつんぽつんと数戸の農家が散在して
おり、いずれも葉の落ちた大きな屋敷林を背にしていた。

12時41分に、昼食地のグリーンファーム加須に着いた。
小さい東屋の前にレンガ積みのかまどが3個ほどある。そのひとつ
にバーナーを並べ、各自持参のお湯と芋煮の材料を入れる。

一方では、持ち寄りの酒を温めたり、するめを焼いたりして準備す
る人も。芋煮を待ちきれずに、酒を先に口にする人が増える。
そのうちに芋煮も出来上がった。いろいろな具でいい味の出たの
をお椀に盛り、熱々のをおいしく味わいながら歓談する。

いつもの年末同様の、忘年例会の楽しみのひとときである。
2時間近くかけて芋煮を全部平らげ、アルコールの量もかさんで
ほろ酔い以上になった人も…。

記念撮影をして14時半過ぎ、午後のコースに向かう。
=会の川を越えて加須へ=
県道46を横断して西に向かうと、かやぶき屋根の平屋が残って
いた。

そばの農家の背後には、背の高いケヤキが並ぶ。
東北自動車道の下を南に抜け、葛西用水路の支流を少しだけ通
過する。ナマズでも捕るのか、竹製の魚を捕る道具が3つ沈められ
ていた。
ガラス張りの三角屋根など、独特の建物の加須文化センター内を
抜ける。県道46号の横から、再び葛西用水路の右岸沿いを県の水
産研究所正門前まで進んだ。
県道125号バイパスを横切り、南側の住宅地に入って北小浜の
八幡宮へ。

背の高いイチョウが数本あり、黄葉が初冬の陽に輝き、下も落ち葉
でいっぱい。南側に、かやぶき屋根の民家があった。
大型店も見える県道125号を越えて会の川沿いに出て、光明寺に
裏から入る。堂々たる本堂の左手に、青銅製のかわいらしい稚児観
音像がたくさん並んでいた。

加須駅に近い本町の千方神社へ。文化年間(1804~)に加須の
五・十市(ごとういち)の世話人によって疫病除けとして祭られたとい
う、石敢当(せきかんとう)がある。九州地方には多いが、関東では極
めてまれなもの。

ここでミーティングをして、今年の締めとする。ゴールの加須駅には
16時30分に着いた。
(天気 快晴、参加 17人、距離 12㎞、地図(1/2.5万) 栗橋、
加須、歩行地 加須市)