何気なくつかっている鏡、改めて言葉で見ると・・・
東福寺管長『安田天山老師』筆でのお軸であった。
《明鏡》
【鏡はすべてありのままに映し出す。美醜・善意・曲直すべてを容れて動じないし、また来るものを拒まず、去るものを留めない。
それは鏡自体が透明無垢だからであろう。
鏡のように澄んだ心、無用のはからいを捨てた心、それがそのまま仏の心であろう】・・・との注釈があった。
さすが、禅のお坊さんです。我凡人到底真似の出来ることではないけど、斯く生きねば・・とはチョッピリ思いました。
着るもの、食べるもの、と限りなく欲があり、まだ生きて「旅」を続けることにも未練がある。
時、恰も春です。慌てずゆっくりと、あちこち、眺めながら、自分なりの旅を続けます。