詩の世界より・・・
ろうそく
ろうそくを知っていますか
たよりない明るさだけれど なぜか不思議に
それを囲む人々の心を暖かくしてくれます
ろうそくが あんなにも 暖かく 見えるのは
何の見返りも求めず ただ命を燃やすことが
自分の仕事だと信じて
あるがままに生きようとする ろうそくの優しさが
わたしたちに 見えるからです
この、詩を読んだ時、東福寺管長『安田天山老師』筆のお軸をおもいだしました。
『明鏡』です。
【鏡はすべてありのままに映し出す。美醜・善意・曲直すべてを容れて動じないし、来るものを拒まず、去るものを留めない。それは鏡自体が透明無垢だからであろう。鏡のように澄んだ心、無用のはからいを捨てた心、それがそのまま仏の心であろう】
との、説明書きがありました。
斯く、有りたい・・・
時、あたかも春です。春風に揺られながら、ゆっくりと歩みたいです。