『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 春風に揺られて

2009-04-24 14:15:44 | Weblog

        詩の世界より・・・

             ろうそく

          ろうそくを知っていますか

    たよりない明るさだけれど なぜか不思議に

    それを囲む人々の心を暖かくしてくれます

    ろうそくが あんなにも 暖かく 見えるのは

    何の見返りも求めず ただ命を燃やすことが

         自分の仕事だと信じて

    あるがままに生きようとする ろうそくの優しさが

         わたしたちに 見えるからです

 

 この、詩を読んだ時、東福寺管長『安田天山老師』筆のお軸をおもいだしました。

   『明鏡』です。

 【鏡はすべてありのままに映し出す。美醜・善意・曲直すべてを容れて動じないし、来るものを拒まず、去るものを留めない。それは鏡自体が透明無垢だからであろう。鏡のように澄んだ心、無用のはからいを捨てた心、それがそのまま仏の心であろう】 
 との、説明書きがありました。

 

 斯く、有りたい・・・

 時、あたかも春です。春風に揺られながら、ゆっくりと歩みたいです。