『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

黄昏どき・・・

2011-10-15 19:05:59 | Weblog

               

 10且も半ばになると、辺りは秋色一色です。

 まだ木の葉は舞い散っていませんが・・・間もなくあの枯れ葉集めです。今年は一人での仕事なのできっと綺麗にはでき

 ないでしょうけど・・・

 黄昏・・・今が一番昏いときなのでしょう、身も心も深い奈落の底に落ちて行きそう・・・。

 どう足掻いても、悩んでも、自分で解決するしかない・・・判っていても・・・すごく苦しい・・・

 人を羨んではいけないと、自分を叱ってみるが・・・。

 ただ、可愛いタヌが大きなめをウルウルさせているのがいじらしく「タヌありがとうね・・・」

 眠れない・・・今夜もまた時を刻む音に怯えながら夜明けを待つのかな?

     

 何年か前に先輩が送ってくれた「タヌたち」この、物言わぬタヌがどれだけ慰めになっていることか・・・

  ”みよしのの やまのあきかぜ さよふけて ふるさとさむく ころもうつなり”  参議雅経(さんぎまさつね)の詠みです

  吉野の山の秋風に、夜もしだいに更けてきて、都があったこの里では、衣をうつ砧(きぬた)の音が寒々と身にしみてくる

  ことだ。と言うような事のようです。

 好きな和歌です。