あなた
今日も昏い日。
シトシトと、静かに春の雨が降っている。
この雨で、庭の雪も消えるでしょう。
心の中の凍りの欠片…少しは融けるかな?
タヌは春雨に、ちょっと戸惑っている様子。「折角の傘なんだから、背負ってないで頭に被ぶったら…」って
どうせ、わたしの言うことなんて聞いてくれない…のだけど~
ねぇあなた「生きる」って本当に大変。
些細なことでも「対岸の火事は大きいほど面白い」って諺にあるけど、正にその通り。
まぁこれも生きてる証しなのでしょうけど…
あなたが居ないと言うことは「火の粉」も私一人に被さってくるの…
わたし、人間出来ていないから、哀しかったり、羨やんだり、そして恨んだりって目まぐるしく変わっていくの。
あなたの前でいつもグチグチ言うからきっと呆れて…「好きにしたら…」って言っていると思う…
あなた、見捨てないで…