『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

一本の「ローソク」の 果てるまで……

2020-01-18 11:41:00 | Weblog

                        

      あなた

    あなたの前のにある 
    ローソクに
    灯を点しました

    ゆらゆら揺れてる
    仄かな灯り

    幽けきあかり……

    今にも消えいりそうで
    消えない

    一本のローソクの
    
いのち……

    儚さ…… 

    この
    泡沫の夢のような
    幽けき灯りに
    眼を凝らしていると
    あなたと行った
    四国の
    古いローソク屋さんを
    思い出す

    四国に潜んだ
    平家の残党…
    「剣山」
    「かずら橋」
    はたまた
    琵琶法師
    等など~~…
     

    息を潜めながら
    隠れ住んだ
    平家の人々……

    現在の私たちには
    想像もできない

    「平家にあらずんば人にあらず」
    など
    平家の奢りを象徴している様です
    が
    清盛は実に優しい人であったとも
    言われる説もあります


    一本のローソクの
    命果てるまでの
    細やかな刻(とき) 

    深く考えさせられました

    わたしも
    やっぱり
    淋しいのですね……