『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 窓が雨に烟り眼を凝らさなきゃ庭の雪が、よく見えない…

2015-02-08 13:25:47 | Weblog

                                            

   あなた

 暖気です。何となく生暖かく、お陽さんは隠れたまま。

 風が強い。

 雨も降って来ました。

 窓を打つ雨…

 雪が融けるのは嬉しいけど、其のあとの「しばれ」が恐ろしい。

 雨はやむ気配がない。

 大粒の雨が茶の間の窓を覆い、時どき、「ゴオッ」っと大きな風音がしたかと思いきや、

 何もない筈なのにゴロンゴロンと何かが転がって飛ばされるような音…

 ちょっと不気味でいやだなぁ…真夜中でなくてよかった…

 冬の雨。

 窓が雨に烟り眼を凝らさなきゃ庭の雪が、よく見えない…

 《やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける ひとめもくさも かれぬとおもへば》
                               『源宗于朝臣』

 「山里はいつの季節でも寂しいが、冬はとりわけ寂しく感じられる。尋ねてくれる人も途絶え、

  慰めの草も枯れてしまうのだと思うと。」  現代違訳

 雨はまだ降り続いています。

  
  

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 


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