関東地方が梅雨明けしました。空の青さと暑い日差しは、もう夏です。
そんな時は、かき氷が食べたくなりますね。街を歩いていると、氷の暖簾が揺れているのをよく目にします。どうせ食べるなら、美味しいかき氷を食べてたいです。「かき氷なんて、そんなに違いはないのでは?」そうおっしゃる方も多いと思います。たぶん近くの喫茶店や甘味処で食べても、そう変わらないとは思います。そこは行動的な【おもしろ探しの部屋】の住人として、美味しいかき氷を追求してみる事にしました。
ということで、東京都千代田区九段に来ました。東京メトロの九段下駅からすぐの、靖国通りから細い路地を入った所にある、御菓子司 寿々木を訪れました。こじんまりとした和菓子・甘味処のこちらのお店。聞くところによると、御菓子司 寿々木さんは100年以上続く老舗らしい。近くには靖国神社と皇居のお堀がある、そんな東京のど真ん中で、歴史と共に歩んできたお店です。
その由緒あるお店のかき氷を食べるため、御菓子司 寿々木さんの暖簾をくぐりました。店の中は意外と狭く、作りも新しくなっていました。年配の女性が注文を聞きに来ました。メニューを見ると、かき氷の種類が沢山あり、どれにするか迷います。口コミでは宇治抹茶金時がお薦めとありましたが、僕が気になったのは黒ごまです。それに70円プラスしてアイスを乗せる事にしました。しばらくすると、店の奥の方から、シャリシャリと氷を削る音がして来ました。車の往来が激しい靖国通りから、数十メートルくらいの所にあるお店なのに、全くといっていいほど静かです。いいですね、のんびりした空間は。ここに江戸風鈴が有ると、より情緒が増すのですが。
そうこうしていると、アイスがのった黒ごまのかき氷が目の前に登場しました。この方がこちらの店主と思われます。歳の頃は70歳を越した感じで、たぶん先ほどの女性とご夫婦と思われます。見た目、荒削りのかき氷にスプーンを入れのですが、この山盛りの状態のどこに入れるか躊躇します。多少崩れながら、かき氷の表面を削り口の中に。荒削りのようですが、口の中に入れるとすぐに溶け、氷がいいのか食べ方がいいのか、かき氷特有のキーンとした症状は起こりません。しばらくかき氷の表面の格闘していると、中から黒ごまのペーストが山盛りで姿を現しました。最初、下にある黒い所だけかと思っていましたが、まさかココに黒ごまが隠されているとは、驚きと感激で食べるペースが速まりました。それでも頭が痛くならないのは、やはり氷が良いからなのかも?氷がしっかりしているのか、横を削り取っても、上のアイスが落ちません?危険な状態なので、仕方なく自分で落としました。
かき氷をうまいと表現するのはどうかと思いますが、でも食べ終えた感想は「美味しかった」になります。今回は黒ごまを食べましたが、他のかき氷を是非食べてみたいと思います。
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