たい焼きを探しに、東京都江東区に来ました。
9月に入り、そろそろたい焼き屋さんが、動き出す季節になりました。というのも、一年を通してたい焼きを焼いているお店もありますが、中には秋から夏前頃までのお店も存在します。今回はそんな期間限定のたい焼き屋さんです。
今回のたい焼き屋さんは、最寄り駅が東京メトロ東西線の門前仲町駅です。門前仲町(もんぜんなかちょう)という駅名ですが、近くに富岡八幡宮や深川不動堂がある事から、何となく風情を感じます。
門前仲町駅の1番出口から地上に出ると、上に「成田山」と書かれた赤い門が立っています。ここが深川不動堂の入り口です。
不動堂に続く道を、「人情深川 ご利益通り」といいます。通り沿いには、和菓子屋・漬物屋などの昔からのお店もありますが、カフェスタイルの新しいお店もあります。ここは新旧調和された、150m程の仲見世通りです。
永代橋通り(赤い門)から入って、人情深川ご利益通りが終わるところに、天然鯛焼き 鉄華さんがあります。
こちらのたい焼き屋さんは、2020年秋にオープンされました。8月いっぱいまでかき氷を販売していて、9月からたい焼きの販売を開始しました。それを待つかのように、天然鯛焼き 鉄華を訪れました。
天然鯛焼き 鉄華さんのたい焼きは、お店の名前のとおり一丁焼きの天然物です。改めてご説明すると、多くのお店は5匹10匹まとめて焼くたい焼き(養殖物)が主流ですが、こちらは焼きコテをひっくり返しながら、1匹1匹づつ焼くたい焼き(養殖物)です。天然物のたい焼きは、小ぶりで薄い生地が特徴です。さて天然鯛焼き 鉄華さんのたい焼きはどうでしょう。
天然鯛焼き 鉄華さんのたい焼きは、自家製あずきとカスタードです。それに加えて、時期によって限定の物もあるようです。僕は勿論、自家製あずきのたい焼きを注文しました。
お店の店主が、目の前でせっせと焼いていました。この時はタイミングよく、お客さんが並んでいなくて、注文してすぐに手渡していただきました。焼き立ての熱熱さが、紙袋を通して伝わって来ました。
ちなみに紙袋に描かれたこの赤は、自家製あずきのたい焼き用で、青はカスタードのたい焼き用です。
お店を後にして、数分経ってもまだ熱そうです。焼き立てを早く食べたい気持ちをグッとおさえながら、近くの深川公園で今か今かと待ちました。僕が訪れた日は、9月に入っても暑い日が続いていました。真冬なら、もう少し冷めるのが早いかも?
そろそろ食べ頃と思い、紙袋からたい焼きの頭を出してかぶりつきました。一瞬「ちょうどいいかな」と感じましたが、中の自家製あずきがまだ熱かった! でも一口食べれば、中にこもっていた熱も、徐々に放出されます。
たい焼きの生地は薄く、これぞ一丁焼きの天然物です。ただ薄皮はパリッとしているのかと思っていましたが、天然鯛焼き 鉄華さんのたい焼きは、柔軟でやわらかい薄皮です。そして中の自家製あずきがそこそこ甘く、あずきのおいしさも味わえました。まだ熱いせいなのか、やわらかい自家製あずきです。
このやわらかい薄皮と、甘い自家製あずきは、いい組み合わせに思えます。そしてまた食べたくなる、おいしい甘さです。
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