たい焼きを探しに、東京都八王子市に来ました。八王子市は、東京都でいうところの、一番西の大きな街です。その証拠に、八王子駅北口のバスロータリーには、ひっきりなしにバスが発着しています。今回のたい焼き屋さんは、八王子駅北口から、歩いて行ける場所にあります。
ある日、八王子駅からバスに乗っていると、国道20号線に出る交差点の手前で、バスが信号待ちで停車しました。ふと進行方向の左側に目をやると、赤いたい焼きの幟を発見。「おおっ!」と思いましたが、そのままバスが走りだしました。でも安心してください。仕事を終えた後、また八王子駅に戻って来ます。
数時間後、もう一度バスに乗り、八王子駅に向かいました。本来ならば、終点の八王子駅まで行きますが、あえて先ほどの交差点の手前で下車しました。そして国道20号線を渡り、赤い幟が立つたい焼き屋さんに到着しました。
あれ!でもこのお店、クレープ屋さん? お店の看板には、ソフトクリーム・クレープ・たい焼・たこ焼・焼そばと書かれていて、お店の名前がミュクレバーコアとあります。圧倒的にクレープの数が多い事にびっくり!
沢山あるクレープの写真の中に、たい焼きの写真を見つけました。たぶん来店される皆さんは、十中八九クレープを買う事でしょう? どのクレープも、華やかでおいしそう。もし僕がクレープ好きなら、毎日通ってしまうのは確実です。そんなクレープを横目に、たい焼きを買う事にしましょう。
狭い店内には、カウンター席が設けられています。店内の壁にも、クレープのメニューがびっしり貼られてあります。わっ!クレームプリュレクレープおいしそう・・・。
その中に、たい焼きのメニューがあり、小倉・カスタード・お好みたい焼の写真がありました。やはりここは、定番の小倉たい焼ですね。そしてその値段に、またまたびっくり。なんと100円ですって!2021年の世の中で、100円のたい焼きを探すのは難しいです。ミュクレバーコアさんの商品の中で、ドリンクを除けば一番安いのでは?
ミュクレバーコアさんは連式のたい焼きです。既に焼いて準備してあったたい焼きを、小袋に入れて渡していただき、八王子駅に戻りながら食べました。
袋から取り出し、少し小ぶりのたい焼きの頭をがぶり。やわらかくふわっとした生地が、どことなく懐かしさを感じました。その中に、小倉あんが入っています。餡子の量は少ないけれど、それなりに甘いです。形は小ぶりながら、しっかりと甘さを主張しています。
昔ながらの普通のたい焼きですが、この味わいこそが、たい焼きの基本だと思います。
余談ですが、ミュクレバーコアという名前が気になって、少し調べてみました。
今回のミュクレバーコアさんは、以前は八王子のダイエーにお店があったようです。ダイエーが閉店になり、今の場所に移転されたとの事です。ダイエーでやられていた期間が随分長かったようで、これこそ昭和の時代のたい焼きが、ここに健在していました。
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