東京と京都を結ぶ東海道。昔と現在とでは様子がだいぶかわりましたが、その道のりは昔とそれ程違いはないのでは?おもしろい事に、東海道沿いにたい焼き屋が結構点在し、特に静岡県に多く見られます。そこで東海道たい焼きの旅1日目の今日は、東海道22番目の宿場である藤枝を訪れました。
静岡市から国道1号線を車で1時間くらい西に行った所に、静岡県藤枝市があります。国道1号をしばらく走っていると、市街地に入ったあたりに緑町の交差点があります。目印は藤枝警察署の手前の交差点です。その交差点を右に入ったすぐの所に、「たい焼」の赤い幟がなびいてました。三本ある幟の真ん中は「あんこ」の文字?たい焼きにあんこはつき物ですが、あえて「あんこ」の幟を出さなくても?なんて前ふりをしましたが、実は今回のたい焼きはあんこが売りのお店です。
藤枝市にある神谷製餡所さんは、会社の名前でわかるように、あんこを作っている製餡所です。普通たい焼き屋を開業しようと考えた時、勿論中に入れるあんこもこだわりますが、はじめはたい焼きの皮を試行錯誤すると思います。でも今回のたい焼きは、それが逆なんですよね。あんこは既にあるので、たい焼きを作ろうという発想がすばらしい。これは食べるのが楽しみになってきました。
店構えはたい焼き屋らしくない、まさしくそれは工場。たい焼の幟がなかったら、ここでたい焼きを売っているとは思えません。本当にたい焼きを売っているのか、工場の入り口に近づくと、ガラス扉の中に新たにたい焼きの幟が見えます。それでもいまいち入りにくい雰囲気があります。恐る恐る扉を開けると、入り口のすぐの所でたい焼きを作っていました。奥であんこを製造しているのをみると、ここは出入り口の狭いスペースを利用して設けた焼き場ということになります。入り口を入った右には、狭いながらもイートインスペースがあり、買ったたい焼きをその場で食べられます。
たい焼きの種類はあんことお茶があり、あんこ屋が作っているということで、買うのはやはりあんこでしょう。神谷製餡所のスタンプが押された白い紙袋に、次から次と焼いている中から一匹入れていただきました。紙袋を手に持ち、お店・・・工場を後にしました。袋の中から取り出したたい焼きは、くっきりとした綺麗な形をしてました。ここだけの話しですが、以前何人かの方が神谷製餡所の記事をブログに載せてましたが、去年あたりのたい焼きの画像を見ると、僕が買ったたい焼きは随分と焼き方が上達してます。それを見ると、随分数をこなして来たのでしょう。と言う事は、それだけお客さんが買っているということになります。
では早速食べる事に。一口食べると、表面の皮がパリッとしていますが、厚めの皮がふんわりとしたパンケーキのようなやわらかい食感です。周りに付いた羽だけ食べても、ふわっとして結構美味しいです。そして中のあんこはこのふわっとした皮と相性がよく、なめらかな舌触りと程よい甘さがとてもいい。と簡単に表現してしまいましたが、これは他で味わった事のない甘さです。だって他の人の感想を見ると、「形はどうあれ、あんこがおいしい」というコメントもありました。たい焼きは形も重要なんですが、それでも美味しいのはあんこが人気あるのでしょうね。でも近頃形も整って来たこともあり、お客さんが日に日に増えるのは間違いなし。
なにかが見つかる広告
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます