雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

「消えた小さな命」を詠う②

2018-07-16 21:46:14 | 児童虐待

「消えた小さな命」を詠う②

虐待を受けし児の名に〈愛〉という文字 その愛は虚しく重く
                       
…… (横浜市) 毛涯明子 朝日歌壇2018.07.08

 

これまでで最も悲しいひらがなの文を遺しぬ五歳の女児は
                       
…… (仙台市) 武藤敏子 朝日歌壇2018.07.08

 

絶望の言葉も知らぬ幼児(おさなご)は耐え難き夜を幾夜過ごしき
                       
…… (岐阜市) 原 公子 朝日歌壇2018.07.08

     選者の言葉を紹介します。
     私たちは、円谷幸吉が自死の前に書いた遺書、野口英世の母シカが英世に宛てた切迫した手紙など、拙い心
     が心を打つ名文を持ってきた。しかし、今また、こんなに悲しく、心を刳(えぐる)ような幼い遺文を持つこ
     とになってしまった。
 
  ほんとうに
 取り返しがつかない
 かけがいのない
 小さな命が消されてしまった
 
 よろこびと
 祝福の光の中に
 生まれてきた小さな命を
 「おかあさん あなたが守ってやらなかったら だれが守るのですか」
 「あなたの自己保身のために あなたから生まれた小さな命が 消えてしまったのですよ」
 
 なんだか、とても生きずらい社会の風潮が蔓延していくような気がして
 不安です
 この先、私たちの社会は、どうなって行くのだろう


 連帯の絆が切れて、
 社会の底辺で孤立していかざるを得ない人
 「孤独」「無縁」「助けを求めたくても声が届かない」
 「幸せな家族に囲まれて、他を顧みることを忘れてしまった人」

 今を生きるために私たちは、
 大切なものをどこかに忘れてきてしまったのかもしれない

   参考
     「消えた小さな命」を詠う① 2018.7.8ブログ
    ※ 関連記事(ブログ) カテゴリー「児童虐待」
             6/20 パパママおねがいゆるして ①哀れ5歳の命が消えた
             6/23 パパママおねがいゆるして ②強要された「ごめんなさい」
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