この小説にはモデルがあり、数年前に現地を訪問したので、そのことを少し書いてみます。
花袋は群馬県館林市(旧栃木県館林町)に生まれています。
埼玉県羽生駅の近くに建福寺というてらがあり、この辺一帯が小説の舞台になっています。
主人公・林清三が新任教師として下宿した成願寺は建福寺のことです。
モデルとなった小林秀三は実際にこの寺の旧本堂に下宿していたそうです。
当時の住職太田玉茗(小説では山形古城)は、花袋の義兄にあたり、
花袋の妻はこの舟生から嫁いできた。
こうした関係で、花袋はこの義兄から小林秀三の死後、日記に書かれていたことを聞き、
肺結核のために21歳で亡くなった青年教師小林秀三(小説では林清三)の
苦悩の青春像を「田舎教師」として小説にまとめました。
小説には実在の場所や建物がたくさん登場し、
熊谷、行田、羽生の農村風景など当時を彷彿と思いだせるようです。
(写真は弥勒小学校跡地の道路を挟んで建つ小林秀三の銅像である。
ひなびた田舎の田園風景の中に立つ小学校だったはずだが、跡地には当時の建物はなく、 秀三の銅像が数本の松の木に囲まれて、小学校が建っていた方向を眺めていた。 2006.3.2撮影)
(つづく)
旅の途中№1(「田舎教師」①)
花袋は群馬県館林市(旧栃木県館林町)に生まれています。
埼玉県羽生駅の近くに建福寺というてらがあり、この辺一帯が小説の舞台になっています。
主人公・林清三が新任教師として下宿した成願寺は建福寺のことです。
モデルとなった小林秀三は実際にこの寺の旧本堂に下宿していたそうです。
当時の住職太田玉茗(小説では山形古城)は、花袋の義兄にあたり、
花袋の妻はこの舟生から嫁いできた。
こうした関係で、花袋はこの義兄から小林秀三の死後、日記に書かれていたことを聞き、
肺結核のために21歳で亡くなった青年教師小林秀三(小説では林清三)の
苦悩の青春像を「田舎教師」として小説にまとめました。
小説には実在の場所や建物がたくさん登場し、
熊谷、行田、羽生の農村風景など当時を彷彿と思いだせるようです。
(写真は弥勒小学校跡地の道路を挟んで建つ小林秀三の銅像である。
ひなびた田舎の田園風景の中に立つ小学校だったはずだが、跡地には当時の建物はなく、 秀三の銅像が数本の松の木に囲まれて、小学校が建っていた方向を眺めていた。 2006.3.2撮影)
(つづく)
旅の途中№1(「田舎教師」①)
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