雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

ニュースの声(22) 性暴力 他

2023-02-03 06:30:00 | ニュースの声

ニュースの声(22) 性暴力 他
 ① 性暴力 示談協議進まず
      陸自元隊員らを提訴 (朝日新聞2023.01.31)
   国と加害者元隊員5人を提訴。元自衛官のIさん
実名で被害を告発。
     性暴力の被害は多くの場合、泣き寝入りで終わってしまうケースが多いが、
       消して泣き寝入りはしないという決意に敬意を表します。
     損害賠償訴訟についてのIさんの会見での
コメント。
    「できることなら戦う選択をしたくなかったが、(元隊員等は)反省していないと感じた。
    ハラスメントの根絶は不可能なんじゃないかと思った」
     「震災で自衛隊の方々に助けてもらったので、自衛隊への感謝は忘れないし、今でも好き。
    好きな自衛隊を辞めざるを得ず、たくさんのものを失っているので、
    その責任をしっかりと取っていただきたい」 
     希望に燃えて入隊した自衛隊で彼女が経験した辛いセクハラは、
    何事にも代えがたいたくさんのものを奪ってしまった。
    社会人としてスタートした憧れの職場で、「人々の役に立ちたい」という彼女の夢だけでなく、
    生きる力さえも奪いかねない卑劣な行為だったことを、加害者の5人の元隊員は自覚し、
    Iさんに謝罪すべきだ。
    「一人一人が大切にされて、正しい正義感を持っ隊員や組織になってほしい。
    オープンにして真実を明らかにしたい」
    
② 戦争の記憶 今も夜が怖い (朝日新聞2023.01.30) シリーズ ー人生の贈り物ー
  建築家 原 広司氏 少年時代の戦争
   1944(昭和17)年
ごろには上級生は集団疎開でいなくなった川崎。
   この時、原氏小学2年生。
    食糧の配給事情は逼迫し、大豆の油を搾り取ったカスとか、最後はクマザサの葉と茎とか。
    ちょうちん行列が行われ、出征する人を見送る。
    みんな「立派に死んできます」とか言ってね。
   
   兵隊になりたいなんて全く思わなかった。
   夜は空襲で、ほとんど防空壕。
   戦争に行きたくないし、死にたくもない。
   だから夜が怖いんです。
       現在87歳になっても、夜が怖いという原氏の記憶に焼き付けられた戦時下の
      様々な出来事がトラウマとなってよみがえってくるのでしょう。
       お腹をすかした育ち盛りの少年にとって、食べるものへの希求はきっと今でも
      よみがえってくるのでしょう。
      私の母などもよく戦時下の食糧難の時代を振り返り、
      ひもじい思いを後年になって語ってくれました。
      あの時代の少年たちの夢は、「立派な兵隊さんになる」ことだったようですが、
      「兵隊になりたいなんて全く思わなかった」と、
      当時の少年には珍しい「精神の自立」を持った少年だったのでしょう。
      少年の目を通して見た戦時の、
      当時としてはちょっと危ない(危険な)考えを持っていた少年だったのでしょう。
      原少年はちょうちん行列の群れの中で、ただ一人裸の王様を見つめられた少年だった。
               
            原 広司について
                
1936年生まれ。建築家。
                札幌ドーム、大阪梅田のスカイビル、JR京都駅ビルの設計。
                日本建築学会賞、野村藤吾賞など受賞。

(ニュースの声№22)      (2023.01.02記)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 阪神・淡路大震災から28年 | トップ | 風の行方・原発回帰  あの... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ニュースの声」カテゴリの最新記事