雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

追悼・船村徹 (9) 別れの一本杉歌碑

2017-03-14 06:00:00 | つれづれに……

追悼・船村徹(9) 「別れの一本杉」歌碑

 工芸の丘の「絆の碑」顕彰碑の隣に設置されている「別れの一本杉」歌碑


 

 歌碑右側「別れの一本杉」の歌碑。作詞者高野公男の自筆である。


 左側は作曲者・船村徹自筆の譜面。


 
この碑の裏面には船村徹の高野へのメッセージが刻まれている。


  高野よ
  君と俺との人間の記録をこの山深い
  城跡の石に托して刻みこんでおこう
  君はここ故郷の土に還った
  俺もいずれは舟生の里の土に還るだ
  ろう
  それからも また山や河には同じような
  花が咲き同じような小鳥が唄うだろう
  そして なァ 高野
  君と俺との友情は永遠に消える
  ことなく
  人間の魂の歌を奏でつづけるだろう
    心静かに眠れよ 高野
     一九六四年   初秋
            船村 徹

  ※ 「舟生の里」とは、栃木県舟生村、現塩谷町で、船村の生まれたところ。
    「俺もいずれは舟生の里の土に還るだろう」と石に刻んで高野に呼びかけた
    船村も平成28年2月16日、舟生の土に還り、高野の元へと旅立ち不帰の人となった。


      工芸の丘・歌碑の立つ高台から望遠する高野の故郷は、
     画面奥の山間の村「大郷戸」である。

   
        (2017.03.13記)                         (つづく)
     次回は高野公男の故郷に「別れの一本杉」の歌碑と、高野が眠る大郷戸の墓所を訪ねます。

(つれづれに……心もよう№54)

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