この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

劇場で観なかったことを激しく後悔した『スリー・ビルボード』&『リメンバー・ミー』。

2018-08-20 22:38:53 | 旧作映画
 毎年だいたい50本前後、映画館で映画を観ています(今年は50本には届かないっぽい)。
 それだけの数の映画を観ていれば、観るべき映画はすべて映画館で観ている、と言いたいところですが、なかなかそうはいかないのが現実です。

 何でこんな映画を高いお金を出して劇場まで観に行ったんだろ、と思うこともあれば、逆にDVDで見て、うわぁ、劇場で観ればよかった!と思うこともあります。

 お盆休みの最終日にツタヤでDVDを5本レンタルして、週末一気に見ました。
 5本レンタルすれば、1本か2本は外れであることが多いのですが、今回は驚くべきことに(というと大袈裟ですが)外れがありませんでした。
 しかもそのうちの2本は大当たり。劇場で観なかったことを激しく後悔するほどの面白さでした。
 その2本とは『スリー・ビルボード』と『リメンバー・ミー』です。

 『スリー・ビルボード』は『シェイプ・オブ・ウォーター』とアカデミー作品賞を争い、敗れた作品です。
 しかし2本とも見た今、もし自分にその投票権があったら、間違いなく『スリー・ビルボード』に票を投じるでしょうね。
 マーティン・マクドナー監督は前作の『セブン・サイコパス』も面白かったし、なぜこの『スリー・ビルボード』を劇場に観に行かなかったのか、我ながら不明を恥じるばかりです。

 なぜ劇場に観に行かなかったのだろうと後悔することにおいては『リメンバー・ミー』も同様です。
 これまで見たピクサー作品の中では一番面白かったですね。
 死者との邂逅というテーマもよいし、伏線をきちっと回収する脚本も出来がよく、キャラも魅力的で、何より死者の国を描いたビジュアルが素晴らしいの一言なんですよ。
 この映画は劇場で観たかった…。

 ちなみに大当たり以外の3本は『ギフテッド』と『ノクターナル・アニマルズ』と『アナベル 死霊人形の誕生』です。
 『ギフテッド』は生まれつき数学の才能に恵まれた少女を巡るお話で、やや出来過ぎの感はありますが、お薦めです。
 『ギフテッド』というタイトルは、「天から与えられた才能」=「天才」という意味もありますが、それ以前に「天からの授かりもの」=「子ども」という意味もあるかと思います。

 『ノクターナル・アニマルズ』はかなり衝撃的な内容なのですが、けれど一番衝撃的なのがオープニングの醜悪なダンスで、、、心の底から萎えました。

 『アナベル 死霊人形の誕生』は『死霊館』のスピンオフ第2弾なのですが、前作『アナベル 死霊館の人形』が存外つまらなかったので観に行かなかったんですよね。でも監督交代が功を奏したのか、こちらは悪い出来ではなかったですよ。

 どの映画を劇場に観に行き、どの映画をDVD鑑賞で済ませるか、その判断は本当に難しいです。
コメント
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