休み明けのＮY市場はイエレン発言を好感、ダウ、S&P５００，ナスダック揃って反発、一方、米新型コロナ死者数40万人突破、コロナ対策がバイデン新政権の最重要課題と米ABC（学校で教えてくれない経済学）

イエレン氏が19日、財務長官指名公聴会で大規模な経済対策は代償を伴うが恩恵が代償を上回る。「大きな行動を」と訴えた。ブリケン氏は、国務長官指名公聴会で「同盟国との関係修復に取り組む。中国は最重要課題だ。ロシアへの対応も優先度は高い。北朝鮮政策の見直しも同盟国と緊密に協議する。イランについては「長い道のり」がある。」と語ったと19日、ロイター電子版は伝えた。一方、ドイツでは全般的には新型肺炎コロナウイルス感染者数は沈静化しているが、感染化率が70%高いとされる変異ウイルスによる感染拡大が懸念される。メルケル首相と州首相との19日の会合でロックダウン（都市封鎖）期間を2月末まで延長することで合意した。オランダ、デンマークもロックダウン期間を延長すると19日、ロイター電は伝えた。

休み明けの19日、NY株式市場は、ダウが30,930ドル、116ドル、0.4%高、S&P500、3,798，0.8%高、ナスダック、13,197，1.5%高で取引を終えた。恐怖指数VIX,23.24，4.5%減、米10年債利回り、1.097%、0.5%増、NY 外為市場では1ドル＝103.91円、1ユーロ＝126.02円、1英ポンド＝141.68円で取引された。NY原油（WTI)はバレル53.02ドル、1.1%高、北海ブレント、55.87ドル、2.1%高と値上がりした。NY金はオンス1，839.40ドルへ0.5%値を戻したとロイター電は伝えた。

ロイター電によれば個別銘柄の動きではボーイング、210.71ドル、3.1%高、ダウを42押し上げ、一方、ゴールドマン・サックス、234.20ドル、2.3%安、同44ダウを押し下げた。
ナスダックでは動画配信サービス、ネットフリックが取引き終了後12%急伸した。有料動画配信サービス顧客数が世界で2億件を超えた。オリジナル作品の多言語化を進めるため巨額の借り入れをしていたがキャッシュフローが均衡、借り入れの必要がなくなったとの発表が材料視された。その他銘柄ではテスラ、844.55ドル、2.2%高、グーグル、1，790.85ドル、3.2%高、アマゾン、3,120.76ドル、0.5%高で取引された。

20日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で米ABCは「米国で新型コロナウイルスによる死者数が19日、40万人を超えた。バイデン次期米大統領は20日就任するが最優先課題がウイルス対策になる。ワシントンDCは就任式を控えてテロ攻撃の可能性がある。2万5，000人規模の州兵が配置された。バイデン氏は40万人の犠牲者を追悼、議事堂に向かう大通り向けられた40の照明塔の前で「癒しを思い起こさなければならない」と演説した。トランプ大統領はワシントンを後にしてフロリダへ移動した。新大統領就任式には参列しない。米国では150年振りの出来事だ。」と伝えた。

20日の英BBCは英国の新規コロナ感染者数はピークの6万人超えからは沈静化しているが変異ウイルス感染拡大により重傷者の病状が急変するケースが増えた。突如、呼吸困難に陥った患者家族への連絡、人工呼吸対応の医療現場の生々しい映像を写していた。（了）