治療法にも流行り廃りがありますが、巨鍼療法だけは急激な流行り廃りはないようです。
をれは多分、巨鍼療法のできる人が少ないからではないかと思います。
つまり「ニッチなテクニック」になっているからです。
その理由は、
巨鍼療法は鍼灸の一種ですが、通常の鍼よりも長いので、見ていると痛そうに感じるのです。
しかし特定の痛みや筋肉の緊張、機能障害を緩和するために著効を現します。
巨鍼療法の治療効果は以下に示す通りです。
治療効果
- 痛みの緩和:
- 慢性の腰痛、肩こり、関節痛などに対して有効とされています。
- 鍼が深部の組織に届くことで、筋肉の緊張をほぐし、痛みを軽減します。
- 筋肉の緊張緩和:
- 筋肉の硬結やトリガーポイントに直接作用し、筋肉の緊張を緩和します。
- スポーツ選手や体を酷使する人々に多く用いられます。
- 血行促進:
- 深部への刺激により、血行が促進されるため、筋肉や組織の回復が早まります。
- 可動域の改善:
- 関節や筋肉の可動域が改善されることで、運動の幅が広がり、柔軟性が増します。
- 自律神経の調整:
- 鍼刺激が自律神経に作用し、リラックス効果やストレス軽減効果があります。
治療の流れ
- 診察:
- 患者の症状や病歴を確認し、適切な治療部位を決定します。
- 鍼の刺入:
- 通常の鍼よりも長い鍼を使用し、深部の筋肉や組織に刺入します。
- 刺入時には軽い痛みや圧迫感を感じることがありますが、治療効果が期待できます。
- 鍼の留置:
- 鍼を一定時間留置し、深部への刺激を持続させます。
- 鍼の抜去:
- 鍼を抜き、治療を終了します。施術後に軽い運動やストレッチが推奨されることがあります。
注意点
- 鍼の刺入部位で出血やあざができることがありますが、通常は一時的なものです。
- 特に持病がある場合や妊娠中の方は、事前に医師に相談することが推奨されます。
研究と証拠
巨鍼療法に関する科学的研究は増えつつありますが、まだ十分なエビデンスが確立されているわけではありません。
個々の症例や症状に応じて効果が異なるため、専門家と相談しながら治療を進めることが重要です。
鍼灸師として言える事は、これだけの速効性のある治療法は他にはないと考えています。
実際、このブログに何度も巨鍼療法のことを書いた通りです。
上の写真、私がモデルになって巨鍼をしてもらっているところです。
多分、そのような事例が語られているからだと思いますが、巨鍼療法が台頭してきたそうです。