(学校で教えてくれない経済学)
ハイテク株堅調継続で9日、NY株は小幅値上がりした。ナスダックは年初来25%上昇した。②欧米ではインフレが進み利上げ、一方、中国はデフレ懸念から中国中央銀行は利下げでテコ入れをはかる。③テスラの充電ネットワーク採用でフオード、GMが合意、「標準化」に向けて道筋をつける可能性が出て来た。テスラ株が続伸した。」と9日、WSJ紙電子版が伝えた。ブルームバーグ電子版は「JPモルガンのストラテジストレポートによると株式と債券相場で大きな乖離が見られる。6月FOMCでは利上げ一時停止見込みであるがデータ次第とはいえ7月FOMCで利上げ再開の可能性がある。豪州とカナダ両中央銀行が利上げした。一方、中国株は弱気相場に転じた。欧州株は欧州のリセッション入りを相場に織り込んでいない。植田日銀総裁は8日、国会で「粘り強く金融緩和を継続していく姿勢だと語った。」と伝えた。
9日、NY市場でダウは33,876ドル、43ドル、0.13%高、S&P500は4,298と4ポイント、0.11%高、ナスダックは13,259と20ポイント、0.16%高で取引を終えた。個別銘柄ではテスラ株が続伸、243.49ドルと3.67%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは13.83と1.32%上昇した。米10年債利回りは3.745%と0.90%増加した。NY外為市場では1ドル=139.43円、0.37%高、1ユーロ=149.81円、0.04%高、1英ポンド=175.37円、0.52%高で取引された。NY原油(WTI)はバレル70.38ドル、1.28%安、北海ブレント、同74.95ドル、1.33%安で取引された。NY金はオンス1,975.10ドル、0.18%安、ビットコインは2万6,473ドル、0.25%安で取引された。
10日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「①ジョンソン前首相がパンデミック中、アルコールを持ち込みパーティーを開いていた。当時財務相はスナク英首相は「一切関与していない」との立場である。②トランプ前大統領が国防機密文書持ち出しで起訴された。トランプ氏がかって任命した判事が裁判する。裁判先送りの可能性がある。事態は益々複雑化してくる。」と伝えた。ドイツZDFは「①EU委員会は移民・難民取り扱い法案で合意成立した。最後まで反対していた連立与党緑の党は妥協した。党内は完全に分裂状態にある。②プ-チン露大統領は「ウクライナは反転攻勢を開始したが成果は上がっていない。」との談話を発表した。ウクライナ当局からは一切声明は出ていない。③ドイツ全土で12日、防空訓練が実施される。空軍機の500メートル低空飛行も含まれる。」と伝えた。フランスF2は「プーチン露大統領は「ウクライナの反転攻勢は失敗した」と語った。」と伝えた。アルジャジーラは「スーダン内戦で6回目の休戦に入った。持続可能か疑わしい。」と伝えた。シンガポールCNAは「ホンジュラス大統領が6日間の予定で北京を訪問した。習主席との会談が予定されている。ホンジュラスは世界で有数のコーヒ―まめ生産国である。今年3月に台湾と国交断交を決めた。」と伝えた。日本関係では9日、改正出入国管理・難民認定法が成立した。難民の長期収容に向けて強制送還の円滑化を目指す。仏作って魂入れずという諺が日本にある。日本では制度は作るが実行が伴わない。見守るしかない。(了)