「バイデン米大統領は12日、ホワイトハウスで開かれた3,500億ドル規模の洲支援策の説明会で「数百万人の失業者への支援とマスク着用と社会的距離を条件に学校再開に協力する」と語った。一方、12日現在、世界の新型コロナウイルス感染者数は1億800万、死者に230万、接種済みワクチンは１億5，900万とCDU（米疾病予防センター）が発表した。バイデン大統領はファイザーワクチンを2億本、19.5億ドル用意したと語った。FDA（米食品医薬品局）はモデルナワクチン接種を正式認可した。米国では供給不足からワクチン接種遅れが目立っている。今回の措置は前進となる。ＮYクオモ知事は新規のコロナ感染者数今週にはいり減少したことを受けてＮYのバーレストランの閉店時間を15日から午後11時まで延長を決めた。」と12日、ブルームバーグ電子版が伝えた。
ブルームバーグによれば①メルケル首相はパンデミック初期段階でマスク着用の義務付け、ワクチン接種に余りにも躊躇したことから対応が遅れたとドイツZDFとのインタビューで誤りを認めた、②イタリアで新規感染者数が11日の15,146人から12日、13,908人に減った。感染者3,894人の検査でこの内18%が英型変異ウイルスと確認された。」と伝えた。
週末12日、NY市場では、パウエルFRB議長の「経済を強くすることを優先。財政赤字問題はその後」との発言で金融緩和長期継続を再確認、コロナ救済1.9兆ドル追加支援期待が市場を支配、ダウは31,458ドル、27ドル高、ほぼ横ばいながら高値を維持した。Ｓ&P500、3，9344、0.5%高、ナスダック、14,095，0.5%高と揃って過去最高値を更新した。恐怖指数VIX、20.14，5.2%減、債券が売られ、米10年債利回りは1.205%、4.1%上昇した。NY外為市場では1ドル＝104.95円、1ユーロ＝127.19円、1英ポンド＝145.37円で取引された。NY原油（ＷTI)はバレル59.62ドル、2.4%高、北海ブレント、同62.58ドル、2.4%高とワクチン接種が進むとともにバイデン景気対策で需要拡大につながるとの期待からコロナ感染拡大以前のほぼ1年前の水準までに回復した。ＮY金はオンス1，822.20ドルと0.3%安、続落した。一方、プラチナは同1,264.50ドル、1.4%高と買われたとロイター電は伝えた。
閑話休題。橋本直子氏（国際移住機関）が雑誌「フォーブス」掲載記事の中に「今、俄かに森氏発言が話題だ。海外の大学、研究機関に勤める日本人の60％が女性が占める。これは日本で女性が住みにくい正直な結果かもしれない。待遇も男性に比べると良くない。日本女性が活躍の場を外国に求めるのは自然かもしれない。自身の経験だが、ある会合で発言した時、自分が発言すると何かと注文を付けられたが男性が発言すると静かになられた。女性の発言に生理的に嫌悪感をお持ちのような感じをその方に正直受けた。」と書いておられた。大事なことは性別ではない。中身である。日本という国が男尊女卑の国であることは今に始まったことではない。7月五輪開催を控えて人選に時間的余裕はないが、ばたばたと泥縄で人選すると、日本と言う国が女性に居心地の悪い国であることを少しでも正す、森氏が図らずも一石を投じてくれた千歳一隅のチャンスを逃すようで惜しまれる。（了）
