原油高騰が止まらない。その理由は別にして、とうとうニューヨークの株式市場に悪影響が出はじめ、世界的な株安の傾向を見せはじめた。
原油の価格と経済の動向はいたちごっこで、これまでは安い原油が調達でき、低コストで経済活動をすることができた。ところがロシアや中国の経済が本格化して成長をはじめると、一気にエネルギー不足が起こり、原油も高騰をはじめた。それは困る、とバイオ燃料を考案し、食料も不足する事態になった。
このまま原油は上がり続けるのだろうか。原油が上がれば、経済活動は高コストになって停滞に向かう。そうなれば、原油の消費量が減り、原油は下がる。これがいたちごっこだが、それが現在の世界で通用するのだろうか、と思う。
この前提にはアメリカがリードする世界経済の図式があるが、いつまでもアメリカの機軸経済でもないかもしれない。アメリカは消費大国で、世界の消費物資を呑み込んで世界経済を支えているが、中国やインドなどの大人口を有する国が台頭し、こういった原油高になって現在のパラダイムが調整される契機になるかもしれない。
だから、経済が世界的に停滞しても、これまでのいたちごっこになるかどうか疑問だ。原油が高くなれば、バイオ燃料が出てきたように、水素や原子力などのエネルギーの変換も起こる。原油高でそれがさらに加速されるだろう。化石燃料の多消費社会の終末を早めるかもしれない。
結果、この原油高は地球の温暖化にもブレーキをかけるわけだ。ただ地球は1万年前から温暖化がはじまり、それによって農耕の可能地域が拡大し、人口が増え続けた。人口が増えすぎて経済活動が活発化して、温暖化をさらに推し進めてしまった。
しかし、温暖化は悪いことばかりを引き起こしているわけではない。農業の耕作地が増え、これまでの寒冷地でも耕作が可能になるし、人口増にも耐えられる。むろんその温暖化も限界はあるだろうが、温暖化によって人類が繁栄できた事実はある。
いずれにしろ、低コストのエネルギー調達が不可能になれば、社会や生活のいろいろな面に変化が招来しよう。まず値上げが我々を襲っているが、きっと地球規模の変化にそれはつながっていくように思う。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村
筆者の約60年間の人生を振り返りその思いを綴ったエッセー本「団塊の世代の世間話」(これで検索もできます)のホームページはhttp://www2.ocn.ne.jp/~danseken/です。アクセスをお願い申し上げます。
原油の価格と経済の動向はいたちごっこで、これまでは安い原油が調達でき、低コストで経済活動をすることができた。ところがロシアや中国の経済が本格化して成長をはじめると、一気にエネルギー不足が起こり、原油も高騰をはじめた。それは困る、とバイオ燃料を考案し、食料も不足する事態になった。
このまま原油は上がり続けるのだろうか。原油が上がれば、経済活動は高コストになって停滞に向かう。そうなれば、原油の消費量が減り、原油は下がる。これがいたちごっこだが、それが現在の世界で通用するのだろうか、と思う。
この前提にはアメリカがリードする世界経済の図式があるが、いつまでもアメリカの機軸経済でもないかもしれない。アメリカは消費大国で、世界の消費物資を呑み込んで世界経済を支えているが、中国やインドなどの大人口を有する国が台頭し、こういった原油高になって現在のパラダイムが調整される契機になるかもしれない。
だから、経済が世界的に停滞しても、これまでのいたちごっこになるかどうか疑問だ。原油が高くなれば、バイオ燃料が出てきたように、水素や原子力などのエネルギーの変換も起こる。原油高でそれがさらに加速されるだろう。化石燃料の多消費社会の終末を早めるかもしれない。
結果、この原油高は地球の温暖化にもブレーキをかけるわけだ。ただ地球は1万年前から温暖化がはじまり、それによって農耕の可能地域が拡大し、人口が増え続けた。人口が増えすぎて経済活動が活発化して、温暖化をさらに推し進めてしまった。
しかし、温暖化は悪いことばかりを引き起こしているわけではない。農業の耕作地が増え、これまでの寒冷地でも耕作が可能になるし、人口増にも耐えられる。むろんその温暖化も限界はあるだろうが、温暖化によって人類が繁栄できた事実はある。
いずれにしろ、低コストのエネルギー調達が不可能になれば、社会や生活のいろいろな面に変化が招来しよう。まず値上げが我々を襲っているが、きっと地球規模の変化にそれはつながっていくように思う。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村
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