団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

漁船の一斉休業は世の中の変わる一端

2008-07-16 09:46:25 | Weblog
 全国の漁船が原油高騰に抗議して、一斉休業をした。出漁したって赤字だわ、と関係者がふてくされている映像がテレビに流れていた。
 エネルギーや食糧価格の高騰が、世の中を変える、と前のブログで書いたが、その象徴的な風景だったろう。このまま原油の価格が上がるか、高止まりすれば、エネルギーを多消費する産業は、なんらかの転換か、体質を変えなければならなくなる。それが世の中が変わる一端となろう。
 漁業に話を戻せば、確かに当たれば儲かるが、出漁しても豊漁にならないケースもあって、重油を使い続けて魚を探し求めるのだから、効率は悪い。それでも、これまではトータルすれば儲かっていたわけだ。
 素人だから勝手なことはいえないが、沿岸漁業に注力するか、あるいは養殖をもっと盛んにするか、さらに捨てていた雑魚も食卓にのぼるような工夫をするとか、いろいろな形で漁業そのものの在り方を変えるチャンスではあるだろう。それがまた違った漁業の形を作るきっかけになるかもしれない。
 もう、安いまぐろなどは食べられなくなるかもしれない。日本人の食生活も変える可能性があるが、日本人と魚の関わりは大いなる文化であって、一朝一夕に変えられるものではない。
 四方を海に囲まれ、それでいてうまくて安い魚が食べられなくなるのは、やはりおかしい。関係者に改善を望む次第だが、さらにかつて、資源を求めて戦争になったことを考えると、戦争をするぐらいの覚悟でエネルギー問題に取り組んでほしいものだ。例えば、政府系ファンドを設立して、日本独自の方法で石油の確保をする、ということも考えられる。
 世の中が変わっていくのだから、エネルギー問題に無策であっていいわけはない。原油が高くなったからしかたがない、ではコトはすまない。結局、そうした無策で被害を被るのは国民なのだから。
 ガソリンなどは高くなっても、どこかに行けば安く手に入る、というものではないが、モノみな高くなっているとはいえ、わが家で食している500mlのヨーグルトの値段は、全体的に高くなってはいるが、スーパーによっては時々特価があって、128円とか138円で売り出す。この価格なら、高くなる前の水準で、さらにノーブランド品はもっと安い。
 贅沢をいわず、ノーブランドの商品にも着目してみると、意外なおいしさの発見もあるかもしれない。スーパー乱立の地域に住んでいることが、わが家の救いでもあるだろう。世の中が変わる、ということは、自分の生活も変えなければならないことを意味していよう。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村

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