白老の自然情報

☆北海道にある白老町の自然情報を写真でお届けします。&私の”知る楽しみ”にお付合い下さい。☆

タニタデ(谷蓼)とミズタマソウ(水玉草)アカバナ科

2016-08-04 20:51:25 | 植物(草本)の観察

皆伐更新実験地の他の植物が少ない所にタニタデがまとまって生えている。

 

タニタデ(谷蓼)アカバナ科 ミズタマソウ属

山地の湿った林内や渓流沿いに生える20~40㎝ほどになる多年草。

茎が通常赤褐色で無毛。葉は対生し長楕円状披針形で柄があり基部は円形~浅い心形。縁に波状の鋸歯がある.

花序も無毛で、紅紫色を帯びた萼片が2個。花弁は白色~淡紅色で2個つき、先のが浅く切れ込みやや波状になる。雄しべ2個。

果実は、倒卵形で縦溝が少なく、先が鉤状に曲がった毛が密に生え、水玉のように見える。

 

 

 

ミズタマソウ(水玉草)アカバナ科 ミズタマソウ属

公園の林内にはタニタデによく似たミズタマソウが生える。

山地の林内に生える30~70㎝とタニタデより少し大きい多年草。

葉は対生し狭卵形で先が尖り波型縁で柄がある。

花序総状で軸には目立たない細毛がある。花には反り返る緑色の萼片が2個、白い小さな心形の花弁が2枚、雄しべが2個。

果実はほぼ球形で先が鉤状に曲がった毛が密に生える。

 

 

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エゾヤマハギ(蝦夷山萩)マメ科 白老町の花

2016-08-03 17:56:21 | 植物(草本)の観察

うやく夏が来たと思ったら、エゾヤマハギが咲き始めた。

 

花を良く見るとマメ科に納得

 

 

エゾヤマハギ(蝦夷山萩)マメ科 

山野の道路沿いなどに生える高さ2mになる落葉低木。花期は8~9月

 

Ekinavi  北海道 によると、「萩野」という地名の由来は、こうらしい!

 1881年(明治14年)に明治天皇が巡幸の途中、当地付近で「萩」をめでたことから、この付近を「萩野」と呼ぶようになり、1939年に正式な地名となった。1942年4月1日には駅名も「知床」から「萩野」に改められている。

 

 

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白老の夏の花 ノリウツギ(糊空木)ユキノシタ科

2016-08-03 17:02:02 | 植物(草本)の観察

降り続いた雨がようやく上がりました。ノリウツギが咲いています。

ノリウツギは、白老を代表する夏の花ではないかと思います。

近頃はやや少なくなりましたが、今でも道路の縁や走る車窓からも見る事ができます。

 

 

 

ノリウツギ(糊空木) 別名 サビタ ユキノシタ科

日当りの良い山地や原野・湿地を好む、高さは2~3m 時には5mほどになる落葉の低木。

円錐花序に径4㎜ほどの花を多数と、周囲に白い萼片が目立つ装飾花をつける。

 

ピンクがかった色のものも見かけます。

日当りの良いところで咲くとピンクになるのか、花が終りに近づくにつれてピンクに色を変えるのかもしれません。

満開の両性花 径4㎜ほど

 

装飾花のアップ

 

装飾花は、受粉を手伝ってくれる「虫」を呼び寄せる為ではないかと言われていますが、確かなことはわかりません。9月、花が終ってもお辞儀をするように落ちずに残っています。

 

 

1月の花序    雪の上に落ちていたノリウツギの花序 装飾花が残っている。

 

 

種子をできるだけ遠くへ運んでもらう為に、風を受ける役目も果たしているのかもしれません。

 

宮崎県のホームページに面白い話を紹介している。

この花にまつわるユニークでうら悲しい昔話がある。村の若者から、恋心を打ち明けられた美しい乙女がいた。若者を好きになれない乙女は、「このサビタの花が散るときがきたら…」と返事した。若者は燃ゆる思いで待ち焦がれた。しかし、花は枯れ果てても落ちず、恋は実らなかったという。

冬には、枝の葉が落ちた痕(葉痕)が楽しい。

 

 

 

和名の由来

糊空木の内皮にはヌルヌルした粘液があり、和紙を抄くときの糊として使用したことから。

又、枝や幹の中心には髄(ずい)があり、これを除去すれば空洞なので空木。 

アイヌ民族は、幹や枝を使いキセルや針入れなどを作ったという。

アイヌ語:ラスパニ

 

 

 

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