1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

車内で緊張

2005年04月16日 | Weblog
今日は、話音倶楽部でした。
ゲストは望月豪さん。
いつもとちょっと違って、若いお客様がほとんどでした。
来月のドイツでのコンクールの課題曲・自由曲を中心にしたプログラムで、聴き応えがありました。
本選は5楽章もあるコンチェルトだそうで、準備する分量の多さに驚きました・・・。
ドイツでもぜひ実力を発揮してほしいです。
詳しくはレポートを書きますが、いい演奏会だったなぁ。打ち上げもゆっくりできたし。

帰りの京急で事件発生!

同じ車両の人の様子が変なんです。

「お父さん、しっかりしてっ」

と、言いながら、奥さんがご主人の顔を叩いていました。
最初は寝起きが悪いのかと思いましたが、その辺りに漂う緊迫した雰囲気、どうやら意識が無いようです。

そばに立っていた人は非常ボタンを押し、私の隣に座っていた人は車掌室まで走っていきました。
私は、「今呼びに行きましたよ」と伝えに奥さんのところへ。
奥さん、おろおろしています。

その時。

「私は医者です」

と、颯爽と現れた男性がいました。
地獄で仏とはこのことですね。
テキパキと奥さんに既往症を尋ね、患者に大声で呼びかけ、着衣を緩めました。
長い座席に座っていた人を全員どかせ、そこへ横たわらせることに。
車内はさながらERか野戦病院(知らないけど)の様相を呈しました。

「手伝ってっ」

とお医者さん。私は足を抱えたり、靴を脱がせたりしました。
あー、こんな時、自分が医者か看護師だったら大活躍できるのに。

お医者さんの診察によると、たぶん脳に問題がありそうだが大事には至らない、安心してください、とのことでした。
ちょうど次の駅に着き、待機していた担架に乗せられて男性は下車しました。駅で救急車を手配しているそうです。

一時はどうなることかと、本当に緊張しました。
それにしても、いつも「押してみたい」と思っていた非常ボタンが利用され、映画でよくある(?)飛行機で「お医者様はいらっしゃいますか?」のような事態が、目の前で起こるとはー。
人の役に立つ仕事(しかも命に関わるような次元で)をしている人は、やっぱりすごいし、うらやましい、と思ったのでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする