1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

感情の全範囲

2005年10月02日 | Weblog
10月ですね。
昨日から、ですけど。

今日は、のんびりした1日でした。
文化祭の演奏を録画したビデオを持って実家に行きました。
父は昨日も再び娘の高校へ行き(1人で)、体育館で熱い声援を送ってくれたのです。
私のマンドリンは数えるほどしか聴きに来てないのに~。

両親と息子と私の4人で、ビデオ上映会をしました。
これだけの演奏ができるのに、辞めちゃうなんてもったいないなぁ・・・。
文化祭で盛り上がって、「これからも続ける!」と言うんじゃないかと期待していたけれど、どうやらそうでもないらしいです。
代われるものなら私が代わりに部員になりたい。
部活のない学生生活なんて、なんだか味気なさそうです。

確かに練習は大変だと思うけれど、それだからこそ得られるものも大きいと思うし、この年齢だからこそ表現できる音楽もあるはず。

休日の楽しさを感じるのも、忙しい日常があるからですよね。
毎日暇になったら、気が抜けるんじゃないかと思う。

購読している「ストリング」誌にこんな記事がありました。

「真のヴァイオリニストとは、思想家であり、詩人であり、最も人間的でなければなりません。
また、希望、愛、情熱、絶望を知らなければなりません。
つまり自己の演奏において表現するために、感情の全範囲に精通していなければ、名曲を感動の渦に巻き込むことはできないと思います。
芸術が進歩するものであるからにはテクニックはもちろんですが、それのみを感じさせない、人間生活から来る感動の美しさといった音楽を期待したいところです。」

板垣登喜氏の連載記事の一部です。

本番が近づいている時など、日常生活から離れて楽器だけ弾いていられたらどんなにいいだろうと思うことがあります。
でも、家族や周囲との毎日こそが、私の人間生活であり感情の源であって、これがあっての自分の音楽(と呼べるものがあれば)なんだと思うと、すべてのものがよりたいせつに、愛しく思えるのです。
コメント (2)
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