カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

野生の王国(ほぼ鳥獣戯画)

2020-03-03 13:04:53 | 日常あれこれ
 あまり甘くない、というより酸っぱさが際立つ蜜柑を輪切りにして4個キンカンの枝に挿して置いた。

 昨日までの、1個をメジロやヒヨが争奪戦を繰り広げる状況とは様変わりである。

 

 ちょっと酸っぱすぎて鳥には受けないかなと思ったが、そうでもないらしい。

 最初にやって来たのはメジロ。

 

 昨日までの蜜柑とは異なる味に多少戸惑っていた感じだがやがて、何羽かが交代でやって来るようになった。

 食べて貰わないと困ったことになると少し心配していたが、どうやら杞憂に過ぎなかったようだ。

 

 ヒヨも飛んで来たが、逃げていたメジロも沢山蜜柑があるので、だんだんと逃げるのを止めて同じ樹に留まって眺めている。

 やがて、一緒になって食べ始めた。

 食料や資源をめぐって戦争や紛争が起きるのは、必要な時期に必要な量を確保できないことに起因する。

 人間を除く他の動物は、生存するための必要な欲望以外には、征服欲や楽しみ等の欲望を満たすために他の動物を襲ったり虐めたりはしない。

 

 日頃は屋根の雨どいや電線で鳴いているスズメもキンカンの枝に留まりにやって来た。

 まさに野鳥の王国といった風情が漂い始めた。

 スズメはミカンなどには脇目もふらず、もっぱら庭を歩き回って小さな草の実を啄んだり、虫を食べたりしている。

 一呼吸おいてキンカンの枝で休憩し、また庭に降りていく。

 

 ところが、此処に人間から餌を貰い十分に腹一杯のはずの猫が登場する。

 俄然鳥たちがうるさく飛び回る。

 猫も木に登って追いかけるほどの気もないが、狩猟の練習台として目を光らせ忍び寄る。

 かくて我が家の庭は、野鳥と野生のDNAの欠片を思い出す猫とによる、にわか野生の王国と化したのである。

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コメント
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