カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

町の復興と個人の復興

2020-03-26 12:52:35 | 熊本地震
 近所で家が建ち始めた。

 地震によってわが班(14世帯)では6軒が全壊し、その後2軒は再建されたものの4軒は更地になっていた。

 

 4年ぶりに家が建ち始めたのだが、何だか少し様子が違う。

 建設を請け負っている会社から、近所に挨拶回りに来たのだが施主が元の持ち主の名前と違っていた。

 この敷地内には家が2軒立っていて、兄弟がそれぞれ夫婦で住んでいた。

 地震では2棟とも全壊し仮設住宅に2世帯とも移っていったのだが、同じ場所での再建を諦めたのだろうか。

 町では、数か所に分散建設されていた仮設住宅は今年中に1か所に集約されることになっている。

 既に復興公営住宅は完成し、もう直ぐ入居が始まる。

 

 こうした復興公営住宅は、元の生活の場に近いようにと町内の各所に数棟ずつ分散して建てられている。

 元の場所に戻ってこない人や、施設にそのまま入所してしまった人などで、14世帯で回していた回覧板も8世帯になってしまった。

 近くには、アパートやワンルームマンションなどが増えて、回覧板どころかゴミ置き場のルール周知も容易でない状況になっている。

 先日新聞の読者文芸欄に私が投句した「漬物が回覧板についてくる」というのが掲載され、それを呼んだ友人からコメントがメールで届いた。

 掲載されると、必ず何らかのコメントを寄せてくる相手なのだが、「回ってきた回覧板に食べこぼしか何かの漬物がくっ付いてきた」と解釈していた。

 解釈は人それぞれ自由だが、こちらとしては隣の人が回覧板と一緒に、おすそ分けの漬物を持ってきてくれた、という意味だったのだが弁解はしなかった。

 いろいろ作っては、人に配って嬉しがる人だから配るための容器の収集には我が家も協力してる。

 カレーやホルモンなど多彩だが、まさか「ホルモンが回覧板についてくる」じゃあんまりだと思ったのだ。

 ただ、残った8世帯では細々と連帯意識は持ち続けているのだ。

 

 地震の際には避難所にもなった総合体育館も、ほぼ建て替えた完了し供用の時を待っている。

 直ぐそばを流れる秋津川の河川にも、桜が6分咲きくらいで見頃である。

 ただ眺めていたのは、東屋と近くの橋の袂からそれぞれ一人ずつと私の三人だけだった。

 これから1週間ほど雨模様の日が続くようだが、晴れた頃は散っているなんてことにならないように願いたい。

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コメント
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