以前から、11月の中旬頃には高千穂に出かける予定をしていた。
紅葉が見頃を迎える時期だったからである。
しかし、天候が不順で予定が立たず、ずるずると日延べしていた。
朝までの雨が止んで、薄日が射してきたのでチャンス到来と急遽出かけることに。
ただ、相方がいつもの高千穂峡ではなくて、天の岩戸の方に行きたいと言い出した。
出発が遅かったので、途中の道の駅「高千穂」で昼食を・・。
(天手力男命:アメノタヂカラオノミコト)
(天宇受売命・天細女命:アメノウヅメノミコト)
道の駅の入り口にはデ~ンと大きな、天手力男命と天宇受売命のモニュメントが。
この二人の神様が、今日の目的地「天の岩戸」の物語では主役級の神様である。
物語は、紅葉が綺麗な高千穂峡ではなくて、8キロほど北東に位置する天の岩戸神社周辺で展開する。
(天岩戸神社)
この神社は深い渓谷の北側にあり、対岸の丁度神殿の向こう側に天の岩戸は存在する。
参拝客で拝殿前は混雑していたので、帰りにお参りすることにして天安河原へ。
(天の岩戸付近の渓谷)
紅葉もまだ少し早いようだった。
もともと、照葉樹などが多く緑の中に紅葉を探すといった感じ。
この渓谷の向こう側に天の岩戸が存在する・・・はず(昔一度見たような・・)。
渓谷への下り坂を足下に注意しながら下りる。
(天安河原)
大きな洞窟があって、中にも神社がある。
この河原に大勢の神様が集まって、お隠れになった天照大御神に岩屋から出て貰うための会議が催される。
(洞内から)
沢山の小石が辺り一面に積まれている。
願い事あってのことだろうから、躓いたり誤って触れて倒したりしないよう注意しつつパチリ。
神様達の話し合いの結果、外で楽しげに踊り騒いで天照大御神の興味を引くことに決定。
そこで、あの「天宇受売命(古事記)・天細女命(日本書紀)」が、桶の上でかなり賑やかな踊りを披露。
見物の大勢の神様のヤンヤの喝采に、何事かと天照大御神が顔を覗かせところを、天手力男命が岩戸の隙間に手を入れてエイとこじ開ける。
で、ぱあ~っと世の中が明るくなって、目出度し目出度し。
帰り道で、もう一度道の駅でトイレ休憩。
その時、もう一人の神様の像に気がついた。
(現代版:天宇受売命の像)
なるほど、桶を伏せた底の上に立って、楽しげな顔をして踊っていらっしゃる。
最初に見た、大きな二人の神様の顔のモニュメントに圧倒されて、往路には気がつかなかった。
なかなか、スタイルも笑顔も素敵で、その後芸能の神様として敬われるに相応しい様子だった。
かくて、熊本から出かけて「熊本のみかん」を買って帰った他は、上出来のお出かけだった。
「シャッターを押して時間をファイルする」・・・しろ猫