朝から曇りがちで、気温も上がらず不安定な一日だった。
色づいた葉っぱをと空模様まで一緒に撮そうとしたのが拙かった。
地上のものは殆ど、シルエット状態になってしまった。
今日は、午後から折り畳み傘を携行して歩きに出た。
途中で、白い花を見つけた。
(白いコスモス)
何となく寒さの中では、白いコスモスが相応しいような気がした。
ピンクの花は数える程しか無く、ほとんどが白い花。
直ぐ近くの道路の反対側にも、白い花が咲いているのが見えた。
(棉の花)
芙蓉の花かと思ったが、小振りなので良く見ると棉の実が見えたので棉の花だと判った。
近づかないと見えにくい配色の実である。
(棉の実)
これがやがて弾けると、ふわふわに包まれた棉の種が出てくる。
(ふわふわの棉の種)
この白いふわふわを紡ぐことで、初めて「棉」は「綿」になるらしい。
たしか先日の俳句の番組の中で、選者が句の披講をするときに、植物の段階では「棉」と書き、人が紡いだ段階で「綿」になるのだと説明していた。
なるほどと納得させられた。
そういう気持で、棉花と引けば木偏の「棉」が出るが、何気なく引くと簡単に「綿」や「綿花」と表記されたものが殆どである。
この「綿」の活用は、紡いで織り上げたりもするのだろうが、このまま別の用途にも使えるようだ。
種の部分は油分を絞って使うことも出来るそうで、なにやら捨てるところの無い万能植物のようだ。
花と実と綿の部分と、三つの形態を同時に見せてくれる植物もまた面白い。
今日のウオーキングは得をした気分。
「人間を五七五に編んでいく」・・・・しろ猫