町外れの大型の八百屋に、ミカンを買いに出かけた。
ついでに、あれもこれもと野菜を買い込むうちに結構な量になってしまった。
駐車場の隣に教会があって、桜の花が咲いていた。
(満開の桜)
昨年も同じ時期に訪れていて、曇り空なので白い花がよく映らない等とブログに書いている。
今年も、空模様まで全く同じである。
少しアップすると少しは満開の桜らしく見える・・。
近づくと暗くなって、良く見えない。
葉っぱが結構多いので山桜だと思うが、普通見慣れた山桜とは随分違っていて下枝はやや垂れ気味。
以前は説明板があったような気がするが、もう無くなっていた。
帰りに里山の中腹に白い部分が幾つか見えたが、山桜かも知れない。
(里山の山桜)
家に帰り着いて、再びウオーキングに出て、少し近づいて見ることにした。
道が途中から無くなっていて、少し遠くから写すことになってしまった。
(里山の山桜)
これは子供の頃から見慣れた普通の山桜である。
謡曲「吉野天人」の始めの謡だしの部分に「♪花の雲路を標にて・・・吉野の奥を訪ねん」という一節がある。
雲が湧いたように白く見える辺りを目指して歩けば、吉野の桜まで行き着けるだろうという一節。
桜の花を雲路と例えるように、確かに吉野の桜は山全体が雲が湧いたように見えたことだろう。
里山の、白い部分を目印に近づきながら、往時の都人の心境に思いを馳せる。
もう少しすれば、町中にもソメイヨシノが咲き始める。
明日は彼岸の中日である。
「山桜十七音の句に活ける」・・・しろ猫