今日は、早朝から起き出してお寺の掃除に出かけた。
8時から作業開始となっているので、2つ隣の町にあるお寺に所定の時刻に到着するにはかなりの早出になる。
お墓も故郷にあるし、お寺も代々このお寺にお世話になっている。
自宅での法事などでは、住職もえっちらおっちらと我が家までやって来てくれる。
相方と二人で参加する予定だったが、相方が急な用件で行けなくなり一人で車で出発。
8時ギリギリに着いたので、遅すぎたかと思ったが、まだ半分くらいの集まりだった。
お寺は、立て替えのため取り壊したばかりの時に地震が来たため被害はなかった。
ご本尊も、隣の県の寺に立て替え完了まで引っ越ししていたので、まったく無事だった。
まあ、運の良いお寺なのである。
掃除なども、檀家のみなさんで集落毎に日を定めて年間計画を立てて実施している。
お寺の南側には、川が流れこの朱色の橋を渡ってお寺の方に向かうのが多分正規のルート。
この橋を渡り終えると、左がお寺で右が神社という具合に隣り合っている。
この橋は、お寺と神社の両方への通路になっているのである。
ただし、車で来る人が殆どで、この狭い橋など渡らずに広い道を通ってお寺の駐車場に向かう。
この川沿いに東を見ると、故郷の山「鞍岳」が見える。
川沿いに西を見ると、金峰山から三の岳、霞んでいなければ雲仙まで見える。
遠くの山々は、今日は東西とも霞んでいた。
私の出身の集落は、戸数が多いので参加人員も多く、作業は1時間くらいで終わってしまい、解散となった。
ここから少し鞍岳の方向に向かうと円通寺という、石の山門だけが残ったお寺の跡がある。
その寺跡のシャクナゲの咲き具合がちょっと気になったが、取りあえず家に引き返した。
その話をすると、案の定シャクナゲを見に行きたいと相方が言い始めた。
で、またもや円通寺に向かって出発。
歳の割にはフットワークが軽いのが我が家の自慢。
丸い石の山門は、県の重要文化財に指定されている。
この門以外には、寺の建物らしきものは一つもない。
写真に写しながら、赤い稲荷神社の鳥居がやたら存在を主張していることに気がついた。
ここも、神社と寺が隣同士になっていた。
昔の人も、今に劣らず結構な合理主義者が多かったのだろう。
肝心のシャクナゲは、もう時期が遅かったとみえて殆ど散っていた。
アヤメか、はたまたカキツバタか知らないが、もうツツジと共に次のステージに向かっていた。
こうなると、どうしても鞍岳の麓の「四季の里」にあるシャクナゲを確認してみたくなる。
この移動パターンは、毎年同じシチュエーションで、どうにも懲りない面々。
「四季の里」のシャクナゲ園は無料開放になっていた。
檜や杉をやや間隔を広げて、伐採した後の半日陰の場所にシャクナゲが植栽されている。
洋の東西・種類もあるようで、既に終わったもの、まだ蕾の小さいものなど様々。
円通寺よりやや高地に位置するので、花期は遅いようで見頃をやや過ぎたかな?といったところ。
「四季の里」の駐車場にはかなり車が駐車していたが、辺りに人はさほど多くはなかった。
ほぼ100%が家族連れで、木陰のシートの上で楽しく食事など・・。
遊具も楽しいのが揃っているので、子供達の元気な声が谺していた。
駐車場の車の主たちは、きっと鞍岳登山に向かったのであろう。
昔から、我が家では時期の花を求めてかつて訪れた場所に脚を向ける癖がある。
ふっと蜜蜂が頭に浮かんできた。
「友だらけ自然を友とするゆえに」・・・・しろ猫