ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

紙ヒコーキのフライト

2016-01-27 11:11:34 | Weblog
君は投げ時を探している棋士のような顔を浮かべているけど

終わりにするのはまだ少し早かろう

君がパンを食べたくなるのは、体や心がまだ生きたいと叫んでいるから

瞼が重くなるのは、細胞が明日の生活に備えるために休息したいと訴えているから

宇宙の歴史から見れば、君の人生は紙ヒコーキのフライト時間と変わりない

どれだけ辛く苦しい時が長く続こうとも、そんなもんだよ

どんなに幸せな人であろうとも、その法則に変わりはない

所詮、紙ヒコーキのフライト


もう春がそこまで来ている

今年もまた桜はきっと咲くだろう

かつて希望と不安が交差した、君の大好きだった春が微笑みながら

もうそこまで歩み寄っているよ

----------------------------------------------------------------------------------

詩のタイトルだけ見るとAKBの朝ドラの主題歌の模倣かと思われるかもしれませんが、この詩は何年も前に書いたもので、多分、いちばん最初はここのブログだったと思います。今このブログの過去をさかのぼって、掲載されているかは自分も分かりません。何せ10年以上、続けているし、ずいぶん、削除してしまったものもありますからね。

ただし、詩はブクログのパブーの「カナタニ・ソラノ詩集」という電子書籍に保存しています。「紙ヒコーキのフライト」も収めてありました。

阿久悠、松本隆、秋元康で育った世代ですが、秋元さんは心身ともに骨太の人で、自分とは正反対で共通点などないと思っていましたが、「人生は紙飛行機のようなもの」という発想を共有できて、少し親近感が沸きました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする