鈍い照明の薄暗い体育館に、春になりたての新しい光が差し込む
紅白の幕と、幾重にも並べられた椅子が、特別な日を物語る
僕らは「大地を愛せよ」などと口ずさむ
本当の意味など分からないままに
惜別と解放が交差する日
だから皆の顔には、涙と笑顔が織り交ざっている
健やかなる時、病める時、喜びの時、悲しみの時
明日から僕らは、別々の場所でそれらを積み重ねていく
頂上たる死に向かって
最後の卒業に向かって
ハーモニーのようなざわめき
包むように降る、白くて柔らかな光
未来を信じる権利があった場所
もはやそこへ戻っても
色あせた校舎のみが残り
未来がくっきりと消されている
紅白の幕と、幾重にも並べられた椅子が、特別な日を物語る
僕らは「大地を愛せよ」などと口ずさむ
本当の意味など分からないままに
惜別と解放が交差する日
だから皆の顔には、涙と笑顔が織り交ざっている
健やかなる時、病める時、喜びの時、悲しみの時
明日から僕らは、別々の場所でそれらを積み重ねていく
頂上たる死に向かって
最後の卒業に向かって
ハーモニーのようなざわめき
包むように降る、白くて柔らかな光
未来を信じる権利があった場所
もはやそこへ戻っても
色あせた校舎のみが残り
未来がくっきりと消されている