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ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

きっと諦めは心地いい

2021-02-07 21:36:41 | 
わずか1日の空模様さえ
様々な色を見せるというのに
人は変われない


確かに変われない
だけど変われるさ
きっと変われるさ
夢の中でもいいじゃない

 
諦観は必要だ
しかし、その前の下ごしらえがある
たとえ絶望の大海の真ん中で落下しても
泳げ、必死に
死線を越えるほどに
諦めるな、絶対に
粘って粘って、時を刻むんだ
心臓を刻むんだ
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がらくたに埋もれてゆく

2021-02-07 17:13:39 | 
探しているものに限って見つからず
用をなさないものばかりが目に入る
なぜここまで生き延びてきたのか不可解だ

探しているものは埋まってしまった
がらくたの山々に
もはや掘り出す気力も沸かない

何を探していたのかすら解らなくなってしまった
真実、優しさ、宝くじの当たり券
何だったかな

奇跡のような願いの中で
膝を抱え、悲嘆の演技
運命は席を立ち、ガラクタ劇場から消えた
そして僕自身もがらくたに埋もれてゆく
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君らは僕らの遥か前にいた

2021-02-07 13:56:48 | 

走力で負けるはずのない君に
僕は後れを取った
振り向く君の微笑みに気を取られ
僕はつまずき、水たまりにつかまった
立ち上がれぬまま、君の小さくなる背中を見つめていた
 
僕ら男子高校生は常に女子高生の後塵を拝した
時代が昭和から平成
20世紀から21世紀
リーマンショック、トランプ誕生と流れても、この序列だけは動かなかった
 
常に時代をリードしてきた女子高生の輝きに反し
男子高生は未熟で生意気な奴らの呪縛を拭えずに
何十年もずっと、彼女たちの眩さを日陰から眺めるしか術はなかった

彼女らの可憐で無敵な声が、時折、耳に浮かんで通り過ぎてゆく
 

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グレーサマー

2021-02-07 11:17:14 | 
8月も下旬になるというのに
梅雨をひと月、先延ばししたようなグレーサマー
 
甲子園では高校生たちが大人びた、端正なスイングでスタンドに放り込む
時代はこんなところまで進んだのか
 
重たい体と心を引きずって
僕はドラッグストアへ向かう
永眠薬を探してみたが、やはり置いていないようだ
 
人間として失格したと認める勇気がない
社会の人として失格したと認める勇気もない
この先、生き切る自信も
グレーサマーが終わっても、僕は戸惑いの中にいるだろう
 
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