笑った覚えはない
だけど僕の口元は緩み、目は輝きを帯びていたに違いない
それはあなたがいたからだったんだね
遠い夏に打ち上げられた花火
僕は夜空の満開を見上げた
心が弓なりの魚のように跳ねた
今、その空からは雨が落ちている
僕は表情なく、視線をアスファルトに乗せて歩いた
雨脚は強まる一方で
人気のない軒下で傘を置き
固く結ばれていた口元を解き
だけど僕の口元は緩み、目は輝きを帯びていたに違いない
それはあなたがいたからだったんだね
遠い夏に打ち上げられた花火
僕は夜空の満開を見上げた
心が弓なりの魚のように跳ねた
今、その空からは雨が落ちている
僕は表情なく、視線をアスファルトに乗せて歩いた
雨脚は強まる一方で
人気のない軒下で傘を置き
固く結ばれていた口元を解き
空を睨むように見た
笑う事もなくなった
花火を見上げる事もなくなった
あなたのいない世界を僕は生きている
笑う事もなくなった
花火を見上げる事もなくなった
あなたのいない世界を僕は生きている