(つづき)
「近い遺産」シリーズ、ついに3桁に到達です。
ちなみに1回目は、今から10年前、「香椎」バス停に残る「福岡空港」と「動物園」について取り上げていました。
“「近い遺産」シリーズを始めた頃は、「世界遺産」には「手の届かないところにある遠い世界の話」というイメージがあって、その対極にあるものとしての「近い遺産」だった訳だが、ここ数年で「世界遺産」もずいぶん「近い遺産」化した感があり”
と、1年半前の記事で書いたのだが、「世界遺産」の「近い遺産」化は、そこからさらに進んでいる。
冒頭の画像、「昭和橋」のバス停に出てくる行先のうち、左端の「杷木」以外は、現在はどこにも行くことができない。
裏面には書き加えがあるが、書き加えられた3つの行先のうち、「本宮」と「笹尾」に行くバスは今はない。
現存するのは神杉野行き(コミュニティセンター前行き)のみだが、
路線図(というか系統図)には、廃止となった路線がまだ残る。
バスが進む方向にあるのが筑後川に架かる昭和橋。
福岡市にも久留米市にも直通ではつながっていない、一日たった数本だけのバス停だが、「ひるパス」などの境界バス停として、「城山峠」「高六」とともに、そのステータスは意外に高い(?)。
ということは、ここを通る路線の「バス路線ネットワークへの寄与度」の高さを表している、ということもできる。
反対側。
「にしてつグループ」の下には「両筑交通」の文字がうっすらと。
「杷木」にしか行けず“no alternative”だが、
なぜか、「杷木~日田線(一般道経由)」の時刻表も掲示。
このバス停に停まる気がしないのだが、私の認識が間違っているのでしょうか。
こちらは「杷木~日田線(一般道経由)」の「杷木」の時刻表(一番右)だが、
どうやら間もなく減便となるもよう。
現在「昭和橋」にやってくるのはこのバス。
(つづく)
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