(つづき)
「61番」。
頭に1を付けた「161番」、末尾に0を付けた「610番」という子分を従えた親分的な位置にある。
同様に、頭に1を付けた「114番」、末尾に0を付けた「140番」という子分を擁する「14番」は、現状では親分的な位置付けとは言い難い。
「61番」は、片江営業所行き、福大病院行きがなくなって久しいものの、那珂川営業所行きに2ルート(今立経由と現人橋経由)、九州がんセンター行き、若久団地行き、若久団地第三行きと、多様な行先を抱えていて、相対的な“枝番発生圧力”は高そうであり、そうなると、子分がまた増えることとなる。
また「61番」は、都心方面行きも、昔から、九大前行き、那の津四丁目行き、西公園下行きと、天神から先で全く違う方向に向かうバリエーションを持っていた(西公園下行きは福浜行きとなり、現在は「68-1番」として運行)。
“同じ番号なのに、天神から全く違う場所に連れていかれる”ことの問題点は、15年前、10年前にもまとめていたところだが、バスの行先表示のLED化の進展とともに、2008年、2009年、2011年などの改正で、「都心から先」の部分での番号統一が行われ、“同じ番号なのに、天神から全く違う場所に連れていかれる”リスクはだいぶん軽減している。
こう考えると、行先番号統一の流れにおいて、「61番」が果たした役割は大きかったと言えるのかも。
(つづく)
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