(つづき)
「140番」…、とどこにも表記がないが、たしかに「140番」。
片江営業所行きが基本であるところに、このバスは途中の福大病院までの運行であるため、その注意喚起を重視した表示。
「140」という数字は、茶山線の幹線(であった)「14番」の末尾に0を付けたもの。
基本となる数字の末尾に0を付けた番号「170番」「210番」「220番」「230番」「240番」「270番」「310番」「370番」「390番」「400番」「410番」「420番」「610番」「620番」「630番」は、“基本となる路線の都市高速経由版”という位置付けだが、「140番」は都市高速を通らない例外的な存在(海老津の糠塚循環線「60番」も都市高速は通りませんでした)。
なお、「420番」「630番」のベースは「42番」「63番」ではなく、それぞれ「410番」、「610番」「620番」の“次”として与えられた番号(「220番」にも、そういう側面があり)。
ちなみに、「200番」「300番」「500番」「510番」「530番」は、末尾に0を付けた番号ではなく、200番台、300番台、500番台という体系の中に属する番号。
また、都心部を循環する「100番」は、「100円」という運賃から付いた番号。
都市高速経由ではない路線に、末尾に0を付けた「140番」という番号が付いたのは、過去の記事で、
“「14番」は、「140番」の新設の際に、大きく本数を減らした訳だが、「140番」の新設というのは、実質的には「14番」の経路変更(今泉経由→明治通り経由)だったということができるだろう。
実際、「13番」と「113番」の関係からいえば、現在の「140番」は「14番」のほうがしっくりいくはずであり、現在わずかに残っている「14番」は「114番」の一部としたほうが自然だと思う。
ただ、地下鉄に対抗するためには利用客の目を惹きつける必要があり、「既存路線の経路変更」よりは「全く新しい路線の登場」としたほうがキャッチーだったのだろう”
と書いたように、地下鉄七隈線開業を控え、西鉄バスが抱いていた危機感や、地下鉄への対抗心が背景にあったと言える。
対抗心から生まれた路線ではあったものの、現状は、ピークの頃と比較して8割も本数が減ってしまっている。
西鉄バスの行先番号は、単に“雑然としたものを整理するために1から番号を付けた”訳でなく、「意味」や、そして時には「気持ち」が込められているところが面白い。
面白いと思っている人がどれだけ居るかというのは別問題ですが(笑)。
(つづく)
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