スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

棋聖戦&量子力学

2008-06-11 20:06:29 | 将棋
 棋聖戦五番勝負第一局。振駒で羽生善治二冠の先手となり▲7六歩。佐藤康光棋聖は△8四歩と相矢倉でも構わないの姿勢を見せましたが▲2六歩で角換りを志向。結局一手損角換り第2図~第4図の形に進みました。
 将棋は途中から2005年5月の王位リーグと同一の進行となり第1図。これはほかならぬ佐藤棋聖が同じ後手で勝った一局です。
           
 第1図で当時の山崎七段は▲1五歩。以下△3六馬から馬と飛車の交換に進みましたが,羽生二冠は▲2七角とし,ここから別の将棋に。この後,手順だけを見ると僕には先手の方が有効な手を多く指したように思えたのですが…。
           
 第2図では▲2七角と出る手が有力と思えますが,おそらくこれがうまくいかないのでしょう。それにしてもここで▲6六銀引としたのには驚きました。何にしても凄い手ですが,こうせざるを得ないのでは,厳密には第2図では後手の方が若干有利なのかもしれません。この後,後手は先手の飛車角を目標にして第3図。
           
 このあたりはもう観戦していましたが,ここで△2七桂と打ったのでまたびっくり。しかしこれは好判断だったようです。▲1六香と逃げたのも凄い手だと思いますが,対して△1九桂成▲3八角にすぐに△同成銀とせず,じっと△1八成桂と引いたのもまた凄い手。このあたりの応酬は観戦していてうなりました。というか凄すぎて笑えてきました。実戦はこの後,100手目に△6五歩と突き出したのがうまい手で,後手がかなり優勢になったものと思います。
           
 投了図は投了するにはまだ早い感じもありますが,後手玉を寄せるのは難しいのに対し,後手からは△4九角,△4五角,△7五桂など厳しい手が多いので,見込みなしと判断したものと思います。
 実は羽生二冠は先手ではこのところ12連勝していました。そういう意味では第一局を後手で勝ったというのは,佐藤棋聖にとってはとても大きな1勝だったのではないかと思います。第二局は21日。これは土曜日になります。

 もうひとつ,このスピノザの実在論における結論,とくに第二部自然学①公理一に加えられた新しい意味に関しては,量子力学との関係で興味深い問題がふたつほどありますので,これについても考察してみます。ふたつの問題とは,ひとつは運動そのものに関する事柄で,もうひとつは運動と位置との関係ですが,最初は運動そのものに関係する事柄に関してです。
 量子力学の世界ではマックス・ブラウンの量子仮説というのがあります。これによると量子すなわち電子や陽子といった素粒子の運動というものは,スピノザが示すような連続的な運動ではなく,むしろ瞬間移動,すなわちワープのようなものなのだそうです。僕もこの方面の事柄については詳しくありませんから,これ以上は詳細に説明することができないのですが,たとえば電子が原子核に近付いていくときの運動というのは,連続的なものではなく,むしろ非連続的なものなのだそうです。いい換えれば電子は原子核に対して徐々に近付いていくというのではなく,とびとびに近付いていき,かつこのとびとびは瞬間的に現在し,しかもそのとびとびの間には隙間がないということです。
 量子仮説がこれについてどのような形而上学的,あるいは哲学的考察をもっているかは僕には分かりません。ただ,僕はこの方面からしかこれについては分析することができませんので,物理学的な話としてではなく,哲学的な問題としてこれを少し考えてみたいと思います。
コメント
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