10月7日に開催される凱旋門賞GⅠの古馬の最大の前哨戦,フォワ賞GⅡ芝2400mは,日本時間で一昨日の午後9時半頃の発走。昨年のJRA賞年度代表馬のオルフェーヴルと,同じ厩舎の帯同馬であるアヴェンティーノが出走しました。
ペースメーカー役のアヴェンティーノが好発からの逃げ。出走は5頭で最初はその後ろに2頭ずつが並ぶ隊形で,オルフェーヴルは後ろの外。レースが進むにつれて一列になっていき,最後尾に控えました。4番手の馬が外に出たところで内を突いてほぼ並びましたが,直線に入るところでも最後尾といっていい位置。ここから各馬が外に出していってもオルフェーヴルはインにこだわり,一杯になったアヴェンティーノに進路を譲られ先頭に。そのまま抜け出すと,最後は並んで追ってきたMeandreとジョシュアツリーに差を詰められましたが,抜かれるという感じでもなく優勝しました。アヴェンティーノは十分すぎる仕事をして最下位。
優勝したオルフェーヴルは6月の宝塚記念から連勝で重賞8勝目。海外ではこれが初出走。2着のMeandreもGⅠ馬ではありますが,本番ではもっと強い馬が出走してきますから,そこで好勝負するには勝っておきたかったレース。わりにあっさりと勝つことができましたので,その点はクリアしたといえそう。コースがとくに不利になるというわけでもないようなので,凱旋門賞でも期待はできるのではないかと思います。父はステイゴールド,母の父はメジロマックイーン,曾祖母がグランマスティーヴンス,全兄に2006年JRA賞最優秀2歳牡馬,2009年JRA賞最優秀4歳以上牡馬のドリームジャーニー。Orfevreはフランス語で金銀のかざり職人。
管理している池江泰寿調教師は海外重賞初勝利。騎乗したのはフランスのクリストフ・スミヨン騎手で馬の国籍における日本馬に騎乗しての海外重賞は初勝利。日本馬による海外重賞勝利は4月のクイーンエリザベスⅡ世カップ以来。ヨーロッパでは2000年にアグネスワールドがジュライカップを勝って以来。フォワ賞は1999年にエルコンドルパサーが勝って以来の2勝目。
続く第二部定理一一においては,人間の精神を構成する観念というのは,現実的に存在するある個物の観念であるということが示されています。いい換えればこれは,人間の精神が現実的に存在するという場合に,その精神を構成する観念の対象ideatumというものが,現実的に存在するある個物であるということです。そしてこのように考えれば,この定理が第二部定理一二と第二部定理一三に,何らかの関係を有しているということは容易に推測できることだと思います。なかんずく第二部定理一三の立場からみれば,このことはそれより以前に論証されていなければならない事柄であるということは明らかだといえるでしょう。ただし,スピノザは実際には第二部定理一二についても第二部定理一三についても,その訴訟過程においてこの定理を直接的に援用するということはしていませんから,ここでもその点に関しては深く追求しないことにします。
ところで,これはスピノザによる第二部定理一一証明を精査するとよく理解できることなのですが,実はこの定理というのは,その中にみっつの意味が含まれているといえるのです。そのうち第一のものは、人間の精神を構成するものが,第一には観念でなければならないということです。そして第二のものは,そうした観念というものが,現実的に存在するものの観念でなければならないということです。そして第三が,それはただ現実的に存在していればよいというものではなく,とくに現実的に存在する個物の観念であるということです。
スピノザはこの定理をこのようなみっつの部分に分節した上で,その各々の部分がすべて正しいということを示すという訴訟過程を経て,この定理を論証しています。その際に核となるのは,第一の点に関しては第二部公理三であり,第二の点に関しては第二部定理八系であり,第三の点に関しては第一部定理二一と二二,そして第二部公理一です。
確かにこのような方法をもってこの定理というのは証明されています。それは僕も否定しません。しかし一方で,僕はスピノザがこうした方法でこの定理を証明しているという点に注目します。たぶんこの定理は,別の方法でも証明が可能だと思えるからです。
ペースメーカー役のアヴェンティーノが好発からの逃げ。出走は5頭で最初はその後ろに2頭ずつが並ぶ隊形で,オルフェーヴルは後ろの外。レースが進むにつれて一列になっていき,最後尾に控えました。4番手の馬が外に出たところで内を突いてほぼ並びましたが,直線に入るところでも最後尾といっていい位置。ここから各馬が外に出していってもオルフェーヴルはインにこだわり,一杯になったアヴェンティーノに進路を譲られ先頭に。そのまま抜け出すと,最後は並んで追ってきたMeandreとジョシュアツリーに差を詰められましたが,抜かれるという感じでもなく優勝しました。アヴェンティーノは十分すぎる仕事をして最下位。
優勝したオルフェーヴルは6月の宝塚記念から連勝で重賞8勝目。海外ではこれが初出走。2着のMeandreもGⅠ馬ではありますが,本番ではもっと強い馬が出走してきますから,そこで好勝負するには勝っておきたかったレース。わりにあっさりと勝つことができましたので,その点はクリアしたといえそう。コースがとくに不利になるというわけでもないようなので,凱旋門賞でも期待はできるのではないかと思います。父はステイゴールド,母の父はメジロマックイーン,曾祖母がグランマスティーヴンス,全兄に2006年JRA賞最優秀2歳牡馬,2009年JRA賞最優秀4歳以上牡馬のドリームジャーニー。Orfevreはフランス語で金銀のかざり職人。
管理している池江泰寿調教師は海外重賞初勝利。騎乗したのはフランスのクリストフ・スミヨン騎手で馬の国籍における日本馬に騎乗しての海外重賞は初勝利。日本馬による海外重賞勝利は4月のクイーンエリザベスⅡ世カップ以来。ヨーロッパでは2000年にアグネスワールドがジュライカップを勝って以来。フォワ賞は1999年にエルコンドルパサーが勝って以来の2勝目。
続く第二部定理一一においては,人間の精神を構成する観念というのは,現実的に存在するある個物の観念であるということが示されています。いい換えればこれは,人間の精神が現実的に存在するという場合に,その精神を構成する観念の対象ideatumというものが,現実的に存在するある個物であるということです。そしてこのように考えれば,この定理が第二部定理一二と第二部定理一三に,何らかの関係を有しているということは容易に推測できることだと思います。なかんずく第二部定理一三の立場からみれば,このことはそれより以前に論証されていなければならない事柄であるということは明らかだといえるでしょう。ただし,スピノザは実際には第二部定理一二についても第二部定理一三についても,その訴訟過程においてこの定理を直接的に援用するということはしていませんから,ここでもその点に関しては深く追求しないことにします。
ところで,これはスピノザによる第二部定理一一証明を精査するとよく理解できることなのですが,実はこの定理というのは,その中にみっつの意味が含まれているといえるのです。そのうち第一のものは、人間の精神を構成するものが,第一には観念でなければならないということです。そして第二のものは,そうした観念というものが,現実的に存在するものの観念でなければならないということです。そして第三が,それはただ現実的に存在していればよいというものではなく,とくに現実的に存在する個物の観念であるということです。
スピノザはこの定理をこのようなみっつの部分に分節した上で,その各々の部分がすべて正しいということを示すという訴訟過程を経て,この定理を論証しています。その際に核となるのは,第一の点に関しては第二部公理三であり,第二の点に関しては第二部定理八系であり,第三の点に関しては第一部定理二一と二二,そして第二部公理一です。
確かにこのような方法をもってこの定理というのは証明されています。それは僕も否定しません。しかし一方で,僕はスピノザがこうした方法でこの定理を証明しているという点に注目します。たぶんこの定理は,別の方法でも証明が可能だと思えるからです。