1着馬と2着馬には東京ダービーの優先出走権が与えられる第16回クラウンカップ。
発走後の直線が長いために隊列が定まるのに時間を要するコース。大外からトーセンハクオウが逃げ,リコーハラマとオベロンホワイトが追い,この3頭で後ろを離しました。4番手となったのはセイントスターで,ヴィジタンディーヌがほぼ同位置。その後ろにヴィクトリーケルブとアメイジア。スマートパンドラ,ヴィクトリータイム,エスケイロードと続きました。前半の800mは49秒1でこれはハイペース。
前の3頭のうち最も頑張れたのはリコーハラマ。これにアメイジアが並び掛け,2頭で後ろを離して直線に。さすがにリコーハラマに余裕はなく,アメイジアが抜け出すと,追い掛けてきた馬との差も縮まらず,4馬身差の圧勝。後方から先に動いたキタサンオーゴンが一旦は2番手でしたが,直線でこれを抜き返したエスケイロードが2着。1馬身半差の3着がキタサンオーゴン。
優勝したアメイジアは昨年7月にデビュー。3着,1着,3着,1着の後,南関東重賞で連続2着。前走は大きく崩れましたが,これは相手が強力だった上に発馬が悪く,道中でも不利があってのもの。今日のメンバーでは実績上位は疑いなく,その力を十全に発揮したら,これを上回るような上昇馬も不在だったといったところでしょう。ただ,トップクラスとは少し力の差はあるのではないかというのが僕の見方です。父はイーグルカフェ。4代母の半弟に1992年にきさらぎ賞,毎日杯,京都4歳特別と重賞を3勝したヒシマサル。Amasiaはアメリカとアジアを繋げたことばで,2億年後に出現の可能性を指摘されている超大陸。
騎乗したのは金沢の吉原寛人騎手で南関東重賞は初勝利。管理しているのは船橋の坂本昇調教師で,クラウンカップ初勝利。
『エチカ』において事物が積極的であるといわれる場合に,そこにどのような意味があると理解するべきであるのかということを考察するにあたり,なぜ第一部定理二六をテーマとして設定するのかということについて,訝しく思われる方がいるかもしれません。確かにこの定理Propositioの文言には,そうしたことが何も記述されていないからです。そして僕も,この定理そのものに関してこれを考察しようとしているわけではないのです。
それではなぜこの定理であるのかといえば,その理由はこの定理のスピノザによる論証Demonstratioにあるのです。したがって,今回の考察の『エチカ』の内部における対象というのを正しくいうならば,それは第一部定理二六であるというよりは,第一部定理二六証明であるといった方が正確です。ここでは今後の考察の利便性向上の意図から,このスピノザの訴訟過程を,細かく分解しておきます。
①事物が作用に決定されているといわれるならば,必然的に何か積極的なもののためでなければならない。
②①の事柄はそれ自体で明らかであるといわなければならない。
③①および②から,作用に決定されている事物の原因は神Deusでなければならない。
ここまでで,定理の前半部分が証明されたことになります。定理の後半部分については,今回の考察の対象外になりますので,分解はせずに証明しますが,この部分は前半部分が証明されたならば,必然的にnecessario帰結してこなければならない事柄であるといえるでしょう。なぜなら,もしも神による決定以外の何事かを原因としてある事物が何らかの作用をするように決定されるということがあり得るのだとしたら,それは神から決定されていない事物が何らかの作用に決定され得るということを認めることになるのですから,定理の前半部分でいわれている,事物が作用に決定されるのは,神による必然的な決定であるということを否定していることにほかなりません。つまり前半部分に明らかに矛盾したことを主張しているということになります。いい換えれば,この定理の前半部分が成立すると理解するのであれば,後半部分も必然的に帰結すると理解しなければならないことになります。
発走後の直線が長いために隊列が定まるのに時間を要するコース。大外からトーセンハクオウが逃げ,リコーハラマとオベロンホワイトが追い,この3頭で後ろを離しました。4番手となったのはセイントスターで,ヴィジタンディーヌがほぼ同位置。その後ろにヴィクトリーケルブとアメイジア。スマートパンドラ,ヴィクトリータイム,エスケイロードと続きました。前半の800mは49秒1でこれはハイペース。
前の3頭のうち最も頑張れたのはリコーハラマ。これにアメイジアが並び掛け,2頭で後ろを離して直線に。さすがにリコーハラマに余裕はなく,アメイジアが抜け出すと,追い掛けてきた馬との差も縮まらず,4馬身差の圧勝。後方から先に動いたキタサンオーゴンが一旦は2番手でしたが,直線でこれを抜き返したエスケイロードが2着。1馬身半差の3着がキタサンオーゴン。
優勝したアメイジアは昨年7月にデビュー。3着,1着,3着,1着の後,南関東重賞で連続2着。前走は大きく崩れましたが,これは相手が強力だった上に発馬が悪く,道中でも不利があってのもの。今日のメンバーでは実績上位は疑いなく,その力を十全に発揮したら,これを上回るような上昇馬も不在だったといったところでしょう。ただ,トップクラスとは少し力の差はあるのではないかというのが僕の見方です。父はイーグルカフェ。4代母の半弟に1992年にきさらぎ賞,毎日杯,京都4歳特別と重賞を3勝したヒシマサル。Amasiaはアメリカとアジアを繋げたことばで,2億年後に出現の可能性を指摘されている超大陸。
騎乗したのは金沢の吉原寛人騎手で南関東重賞は初勝利。管理しているのは船橋の坂本昇調教師で,クラウンカップ初勝利。
『エチカ』において事物が積極的であるといわれる場合に,そこにどのような意味があると理解するべきであるのかということを考察するにあたり,なぜ第一部定理二六をテーマとして設定するのかということについて,訝しく思われる方がいるかもしれません。確かにこの定理Propositioの文言には,そうしたことが何も記述されていないからです。そして僕も,この定理そのものに関してこれを考察しようとしているわけではないのです。
それではなぜこの定理であるのかといえば,その理由はこの定理のスピノザによる論証Demonstratioにあるのです。したがって,今回の考察の『エチカ』の内部における対象というのを正しくいうならば,それは第一部定理二六であるというよりは,第一部定理二六証明であるといった方が正確です。ここでは今後の考察の利便性向上の意図から,このスピノザの訴訟過程を,細かく分解しておきます。
①事物が作用に決定されているといわれるならば,必然的に何か積極的なもののためでなければならない。
②①の事柄はそれ自体で明らかであるといわなければならない。
③①および②から,作用に決定されている事物の原因は神Deusでなければならない。
ここまでで,定理の前半部分が証明されたことになります。定理の後半部分については,今回の考察の対象外になりますので,分解はせずに証明しますが,この部分は前半部分が証明されたならば,必然的にnecessario帰結してこなければならない事柄であるといえるでしょう。なぜなら,もしも神による決定以外の何事かを原因としてある事物が何らかの作用をするように決定されるということがあり得るのだとしたら,それは神から決定されていない事物が何らかの作用に決定され得るということを認めることになるのですから,定理の前半部分でいわれている,事物が作用に決定されるのは,神による必然的な決定であるということを否定していることにほかなりません。つまり前半部分に明らかに矛盾したことを主張しているということになります。いい換えれば,この定理の前半部分が成立すると理解するのであれば,後半部分も必然的に帰結すると理解しなければならないことになります。