スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典ジャパンダートダービー&二者択一

2014-07-10 19:10:12 | 地方競馬
 昨晩の第16回ジャパンダートダービー
 純然たる逃げ馬は1頭で,そのエスティドゥーラの逃げ。ノースショアビーチ,ハッピースプリント,マキャヴィティ,メイショウパワーズ,ランウェイワルツまでが先行集団。とはいえその直後の好位の先頭,フィールザスマートから後方集団までほとんど差がなく追走。カゼノコとオールラウンドの2頭だけが集団から離れてのレース。前半の1000mは62秒1ですから,これ自体はスローペース。とくに向正面ではラップが緩み,カゼノコはすんなりと馬群に追いつきました。
 エスティドゥーラは3コーナーを回って苦しくなり,ノースショアビーチが先頭に。ハッピースプリントも離れずに追って,直線はこの2頭の叩き合いに。ハッピースプリントをマークしていた馬たちは苦しくなりました。叩き合いはハッピースプリントが制しましたが,コーナーで捲ってさらに順位を上げていたカゼノコが大外を急襲。ゴール寸前でハッピースプリントを捕まえて優勝。ハッピースプリントがハナ差で2着。好位から脚を伸ばしたフィールザスマートが粘るノースショアビーチを交わして半馬身差の3着。
 優勝したカゼノコは2歳8月のデビュー。今年の3月にようやく勝ち上がると,5月に条件戦を脱し,前走のオープンも連勝。そこで2着に負かした馬が先週の中京の1000万を,準オープンから降級した古馬を相手に楽勝していましたので,例年レベルでは本命級。ハッピースプリントとの力量比較が問題でしたが,同等の力はあったようです。ただ,内容的に強いレースをしたのは相手の方であり,明確に力量上位であるとまではいえないかと思われます。父はアグネスデジタル。母は2001年にカブトヤマ記念を勝ったタフネススター
 騎乗した秋山真一郎騎手は2012年の阪神ジュベナイルフィリーズ以来の大レース3勝目。ジャパンダートダービーは初勝利。管理している野中賢二調教師は大レース初勝利。

 第一部定理二二が,間接無限様態が実在することを主張しているのは間違いありません。ならばそれも様態的変状として存在するといわれなければなりません。一般的標準に従い,無限な様態的変状に様態化した属性と,定まった存在を有する有限な様態的変状に様態化した属性だけが存在するとしたら,間接無限様態はどちらであると解されるべきでしょうか。
 一見すると,その答えは第一部定理二二のうちに含まれているように思えます。この定理は,間接無限様態が無限であり永遠であることを主張しているからです,無限な様態的変状と定まった存在を有する有限な様態的変状しか存在しないのであれば,間接無限様態が前者でなければならないことは,一目瞭然であるようにみえるからです。
 ところが,当の第一部定理二二が,この解釈を許容しないように思われます。さらに次の第一部定理二三は,間接無限様態が無限な様態的変状に様態化した属性であると解釈することは誤謬であるということを,顕著に示しているように思われるのです。なぜならそこでは,間接無限様態は,無限な様態的変状に様態化した属性から生起するといわれているからです。もしも間接無限様態が,無限な様態的変状であるとしたなら,これは無限な様態的変状を原因として無限な様態的変状が生起すると主張していることになります。つまり原因と結果は同じものであると主張していることになるのです。
 第一部定理一七備考にあるように,結果は原因とは異なったものであるがゆえに結果といわれます。これもまた一般的標準のひとつです。このゆえに,弱い意味強い意味の中の弱い意味は,無条件に公理性を確保するのです。したがって,原因と結果を同一のものと解することは禁じられます。つまり間接無限様態が無限な様態的変状に様態化した神の属性を原因として生起する限り,間接無限様態は,無限な様態的変状ではないのです。
 作出原因と起成原因を概念として峻別するなら,例外が生じることはあります。作出原因と結果が同一のものを,『エチカ』では自己原因というからです。しかし第一部定理一により,様態を自己原因ということはできません。
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