出走した16頭のうち14頭が重賞ないしは南関東重賞の勝ち馬だった昨晩の第35回サンタアニタトロフィー。和田譲治騎手が左足の大腿骨骨折という大怪我を負ったため,ソルテは張田京騎手に変更。
トーセンアドミラルが先手を奪う構え。しかしやや出負けした感のある大外のサトノタイガーが猛然と追い上げ,1コーナーを回ってハナを奪いました。内から外に切り返したセイントメモリーが2番手を取り,その外にやや掛かっていたように思えるゴーディー。控えたトーセンアドミラルとピエールタイガーまでが先行グループ。前半の800mが47秒8でこれは超ハイペースといっていいと思います。しかしその割には馬群は凝縮していました。
猛ラップを刻んだ先行勢からセイントメモリーがもうひと踏ん張りして直線で抜け出すと,あとの先行勢は総崩れ。後方から早めに追い上げを開始したジョーメテオが外から追い込んできたものの,こちらは早めに動き過ぎたようで直線の半ばでセイントメモリーに追いつく前に同じ脚色に。さらに外から,後から動いたグランディオーソが追い込んだものの,ジョーメテオを交わすのが精一杯。セイントメモリーが2馬身差の快勝。グランディオーソが2着でクビ差の3着にジョーメテオ。
優勝したセイントメモリーは昨年9月のオーバルスプリント以来の勝利。第34回からの連覇。オーバルスプリント以降は勝てていなかったのは,重賞への出走が多かったことと,体調も完全ではなかったことが要因でしょう。能力はおそらくこのメンバーではトップと思われ,ハイラップを先行しての抜け出しは,着差以上の完勝であったとみてよいと思います。冬場よりは夏場の方がよいタイプであるかもしれません。叔父に1999年の北九州記念を勝ったエイシンビンセンス。
騎乗した船橋の本橋孝太騎手は昨年9月の東京記念以来の南関東重賞制覇。サンタアニタトロフィーは連覇で2勝目。管理している大井の月岡健二調教師は第28回,30回,34回に続き連覇となるサンタアニタトロフィー4勝目。
第二部定義七の前提に関連して僕が問題にしたいのは,たとえば現実的に存在する人間の身体が,複数の個物res singularisによって組織されている単一のres singularisであるからといって,それだけで複合したres singularisの定義の前提として十分であるのかということです。いい換えれば,あるひとつの複合したres singularisの存在は,複合したres singularis一般の定義の前提となり得るのかということです。
第二部定義七の前半部分は,res singularis一般を,「解する」という形式で記述しています。検討したようにこれは,res singularisが知性の観念対象ideatumになるならば,その観念のうちにはそれが定まった存在を有するものであることが含まれているという意味です。ですからこの部分は,必ずしも単純なres singularisについて定義されているのではありません。むしろいくつかのres singularisによって構成されるres singularisが存在するなら,それがideatumとなった場合にも妥当するような内容を有しています。
しかしこのことのうちには,一般にres singularisが他のres singularisと共同してより複雑な単一のres singularisを構成するということは含まれていません。それなのにスピノザはその直後に,そうしたres singularisが存在するということを前提としていなければいえないような,「私は解する」,正確には「私はみなす」という形式の命題を呈示しているわけです。これでみれば明らかなように,これを一般的な複合したres singularisの定義として成立させるためには,現実的にそういうres singularisがひとつ存在するということは十分条件にはなりません。むしろ任意に抽出されたどんなres singularisも,他のres singularisと共に,複合したres singularisを組織するのでなければならないのです。
トーセンアドミラルが先手を奪う構え。しかしやや出負けした感のある大外のサトノタイガーが猛然と追い上げ,1コーナーを回ってハナを奪いました。内から外に切り返したセイントメモリーが2番手を取り,その外にやや掛かっていたように思えるゴーディー。控えたトーセンアドミラルとピエールタイガーまでが先行グループ。前半の800mが47秒8でこれは超ハイペースといっていいと思います。しかしその割には馬群は凝縮していました。
猛ラップを刻んだ先行勢からセイントメモリーがもうひと踏ん張りして直線で抜け出すと,あとの先行勢は総崩れ。後方から早めに追い上げを開始したジョーメテオが外から追い込んできたものの,こちらは早めに動き過ぎたようで直線の半ばでセイントメモリーに追いつく前に同じ脚色に。さらに外から,後から動いたグランディオーソが追い込んだものの,ジョーメテオを交わすのが精一杯。セイントメモリーが2馬身差の快勝。グランディオーソが2着でクビ差の3着にジョーメテオ。
優勝したセイントメモリーは昨年9月のオーバルスプリント以来の勝利。第34回からの連覇。オーバルスプリント以降は勝てていなかったのは,重賞への出走が多かったことと,体調も完全ではなかったことが要因でしょう。能力はおそらくこのメンバーではトップと思われ,ハイラップを先行しての抜け出しは,着差以上の完勝であったとみてよいと思います。冬場よりは夏場の方がよいタイプであるかもしれません。叔父に1999年の北九州記念を勝ったエイシンビンセンス。
騎乗した船橋の本橋孝太騎手は昨年9月の東京記念以来の南関東重賞制覇。サンタアニタトロフィーは連覇で2勝目。管理している大井の月岡健二調教師は第28回,30回,34回に続き連覇となるサンタアニタトロフィー4勝目。
第二部定義七の前提に関連して僕が問題にしたいのは,たとえば現実的に存在する人間の身体が,複数の個物res singularisによって組織されている単一のres singularisであるからといって,それだけで複合したres singularisの定義の前提として十分であるのかということです。いい換えれば,あるひとつの複合したres singularisの存在は,複合したres singularis一般の定義の前提となり得るのかということです。
第二部定義七の前半部分は,res singularis一般を,「解する」という形式で記述しています。検討したようにこれは,res singularisが知性の観念対象ideatumになるならば,その観念のうちにはそれが定まった存在を有するものであることが含まれているという意味です。ですからこの部分は,必ずしも単純なres singularisについて定義されているのではありません。むしろいくつかのres singularisによって構成されるres singularisが存在するなら,それがideatumとなった場合にも妥当するような内容を有しています。
しかしこのことのうちには,一般にres singularisが他のres singularisと共同してより複雑な単一のres singularisを構成するということは含まれていません。それなのにスピノザはその直後に,そうしたres singularisが存在するということを前提としていなければいえないような,「私は解する」,正確には「私はみなす」という形式の命題を呈示しているわけです。これでみれば明らかなように,これを一般的な複合したres singularisの定義として成立させるためには,現実的にそういうres singularisがひとつ存在するということは十分条件にはなりません。むしろ任意に抽出されたどんなres singularisも,他のres singularisと共に,複合したres singularisを組織するのでなければならないのです。