スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

習志野きらっとスプリント&第二部定義七の謎

2014-07-22 19:00:49 | 地方競馬
 地方競馬スーパースプリントシリーズファイナルの昨日の第4回習志野きらっとスプリントには,北海道,愛知,笠松,佐賀からそれぞれ1頭ずつ,4頭が遠征してきました。
 先手を奪ったのはユーリカ。愛知のワールドエンドが追い掛けてこの2頭の先行争い。3番手はショコラヴェリーヌと北海道のアウヤンテプイ。佐賀のエスワンプリンス,ナイキマドリード,コアレスピューマの3頭が5番手集団。最初の400mが22秒3でこれは超ハイペースでしょう。
 直線に入るとユーリカがワールドエンドを振り切って抜け出しを図ります。外を回ったアウヤンテプイは勢いを欠き,その内から伸びたのがショコラヴェリーヌ。しかし大外からこれらをナイキマドリードがまとめて差し切って優勝。逃げ馬を交わしたショコラヴェリーヌが4分の3馬身差で2着。ユーリカは残り200mで一杯になりさらに4分の3馬身差の3着。
 優勝したナイキマドリードは1月の船橋記念以来の勝利。南関東重賞は7勝目でほかに重賞1勝。この距離にも良績はありましたが,本質的には距離適性が高いとはいえないと思っています。ただ,重賞でも勝っているように底力は上位。超ハイペースになり,その力が生きるようなレースになったのが大きかったと思います。揉まれ弱い馬で,わりと外目の枠が当たったことも幸いしたのではないでしょうか。
 騎乗した船橋の川島正太郎騎手は先月のグランドマイラーズに続き,船橋での南関東重賞を連勝。習志野きらっとスプリントは初勝利。管理しているのは船橋の川島正行調教師。このレースは過去3回,笠松のラブミーチャンが優勝し続けていました。

 別の論証は,第一部定理二三の謎を解明するだけではありません。『エチカ』のほかの箇所の謎も,解き明かす要素を含みます。それは第二部定義七と関連します。この論証の有力性は,こちらとの関係の上で,より強化されるのではないかと僕は考えています。
 第二部定義七というのは,res singularisの定義です。しかしそこで何が定義されているのかということとは関係なく,そもそも事物の定義として不自然なところがあるのではないかと僕は思っていました。それはスピノザの哲学において定義の要件がどうあるべきかということとも関係しません。もっと一般的な意味において,この形式の命題が事物の定義として成立するのかという類の疑問でした。
 定義の冒頭で,有限で定まった存在を有するもののことをres singularisと解するとスピノザがいうとき,僕はそれがres singularisの定義として成立するということには納得できます。ただし,一般的にいうならば,やはりこの部分にもいくらかの問題が含まれているだろうとも思います。この形式の命題がなぜ事物の定義として一般的な意味で成立すると僕が考えるのかということは,すぐに詳しく説明します。
 僕がとくに問題意識を有するのは,その後の部分です。複数のres singularisによって組織されたものが,何らかの活動において協力するとき,その複合したもの自体もres singularisと私はみなすとスピノザがいうとき,この命題がres singularisの,正確にいうなら複合したres singularisの定義として相応しい形式を有するといえるのかということについて,僕は疑問を拭えずにいたのです。
 『エチカ』で私はみなすとか,私は解するというときの私というのが,スピノザであることは当然です。つまりこの命題は,ある事柄について,スピノザがそのように解釈するという形式で記述されています。しかしたとえばスピノザがAをBと解釈するからといって,それがなぜAの定義として有効なのでしょうか。事物を定義する命題は,もっと別の形式が採用されるべきなのではないでしょうか。
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