スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

新人王戦&よい結果と悪い結果

2021-10-09 19:02:43 | 将棋
 4日に指された第52回新人王戦決勝三番勝負第一局。伊藤匠四段と古賀悠聖四段は公式戦初対局。
 振駒で伊藤四段の先手となり,相掛かり。後手の古賀四段の引き飛車に先手の浮飛車。後手が右玉に組む将棋になりました。
                                        
 第1図から☖5四角と打ちましたが,☗5六歩と突かれて苦しくなったという後手の感想が残っています。
 その後の進展は☖8六歩☗9二角☖8二飛☗7四歩☖9二飛☗7三歩成☖同玉☗5五歩。
                                        
 ☖8六歩が☖5四角の継続手とみなせば,それ以外の手順は後手に変化のしようがありません。ですが第2図となっては見るからに後手が苦戦で,大きな差がついていそうです。第1図では先手の攻めに備えておかなければなりませんでした。
 伊藤四段が先勝。第二局は11日に指される予定です。

 最高の結果と最悪の結果がありますが,麻雀ですから当然ながらそれ以外の結果が出ることもあります。そのうち,パイレーツにとって,よりよい結果とより悪い結果があるのです。この事情も理解しておかなければなりません。
 パイレーツにとって最悪なのは,4位に落ちてしまうことでした。最悪ではないとしてもかなり悪い結果といえるのは,着順を落とすほどの点ではないけれど,自身の責任でアベマズに対して失点してしまうことです。これとは逆に,自身の責任での失点であるとしても,着順を落とす点数でないなら,フェニックスに対して失点するのは,パイレーツにとってはそこまで悪い結果ではありません。なぜそういえるかを具体的に説明します。
 パイレーツがフェニックスに対して2000点を失点したとしましょう。すると,フェニックスが1位でアベマズが2位になって試合が終了します。パイレーツは2000点を失いますが,3位のまま試合終了です。2位との点差より4位との点差の方が少ない,つまり順位が上がるよりも下がる可能性の方が高いパイレーツにとって,3位のまま試合が終了するのはそれほど悪い結果ではありません。なのでこのケースはパイレーツにとって,歓迎とはいえないまでもよりましな結果ではあるのです。
 パイレーツがアベマズに対して1500点の失点をしたとします。この場合はアベマズとフェニックスとの差が1600点差から3100点差に広がります。しかしアベマズの加点はアベマズの親が継続する条件を満たすので,南4局1本場に移行することになります。つまりパイレーツにとっては,2位との点差が1500点広がり,4位との差は1500点縮まってもう一局ということになるのですから,南4局1本場は,順位を上げる可能性は1500点分だけ減少し,4位に落ちてしまう可能性がその分だけ増加するのです。ですから,たとえフェニックスに対する支払いよりも少ない点数であったとしても,アベマズに対する失点は,パイレーツにとってはあまりよい結果ではない,むしろかなり悪い部類の結果だといえるのです。
 ですからパイレーツは全チームに一様に打つのではありません。
コメント
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