スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ホッコータルマエ&断念

2021-10-30 19:11:19 | 名馬
 9月20日のゴールドジュニアを1分11秒5という2歳馬としては破格のタイムで圧勝したママママカロニの父はホッコータルマエです。父はキングカメハメハ
                                   
 デビューは3歳の1月。このレースは11着と大敗しましたが,小倉に遠征した2戦目で初勝利。500万を4着,6着となった後,幸英明騎手と初のタッグ組んだレースを6馬身差で圧勝。オープンで3着になった後,古馬初対戦の1000万で3勝目。ジャパンダートダービーで5着になった後,レパードステークスで重賞初勝利。みやこステークス,ジャパンカップダートと連続して3着に入り,暮れのオープン特別は2着になりました。
 4歳初戦の東海ステークスは3着。佐賀記念で重賞2勝目をあげると名古屋大賞典,アンタレスステークスも連勝。かしわ記念で大レース初制覇を達成すると続く帝王賞も制しました。南部杯エスポワールシチーの2着で連勝は5で止まったもののJBCクラシックをレコードで勝って大レース3勝目。ジャパンカップダートは3着に敗れましたが東京大賞典を勝って大レース4勝目。NARグランプリのダートグレード競走特別賞馬に選出されました。
 5歳初戦の川崎記念で大レース5勝目。フェブラリーステークスは2着。遠征したドバイワールドカップは16着。この後,ストレス性の腸炎を発症。現地で治療をして帰国。帰国初戦のJBCクラシックは4着でしたがチャンピオンズカップ,東京大賞典と連勝。JRA賞の最優秀ダートホースとNARグランプリのダートグレード競走特別賞馬に選出されました。
 6歳初戦の川崎記念で大レース8勝目。この年もドバイに遠征してドバイワールドカップは5着。帰国初戦の帝王賞で大レース9勝目。JBCクラシックは3着,チャンピオンズカップは5着,東京大賞典は2着。この年もNARグランプリのダートグレード競走特別賞馬に選出されました。
 7歳初戦の川崎記念で大レース10勝目。ドバイワールドカップは9着。帝王賞が4着,南部杯が3着,JBCクラシックが2着で現役生活を終了しました。
 同時期に走ったダート馬の中では最強だったと僕は思っています。ただ,スピードを要求されるレースは不得手だった印象なので,ママママカロニのような快速馬が輩出したのはやや意外でした。

 7筒を捨てたふたつの理由を総合すると,まずサクラナイツは大量得点をすることについては諦めていないということ,いい換えれば順位を上げることについては諦めていないということと,フェニックスに失点をすることによってゲームが終了してしまうこと,つまり自身が4位を受け入れて試合が終了するということは望んでいないということが分かります。その上でその後も打っていったわけです。
 この次の巡目にアベマズのポンが入りました。サクラナイツが引いてきたのは字牌の北。これはフェニックスが1巡目に捨てている牌ですから,7筒と同じ理由で安全です。なのでそのまま捨てました。そしてその次の巡目にパイレーツが4索を捨てました。ここでまたサクラナイツは考慮しなければならないことが増えました。すでに説明したように,パイレーツがこの牌を捨てたことにより,パイレーツはアベマズに対して失点するリスクを背負ってでも,順位を上げる得点の獲得を目指しているということが,サクラナイツのプレイヤーである内川にも分かった筈だからです。フェニックスの近藤はこのことを第三種の認識cognitio tertii generisで認識したのですが,僕が説明した事柄からこのことは第二種の認識cognitio secundi generisによっても認識するcognoscereことができる事柄なので,内川もまたそれを認識したのです。パイレーツに対して失点してもゲームは終了してしまいますから,現状の順位のままでのゲームの終了を望んでいない内川にとっては,フェニックスに対して失点することだけでなく,パイレーツに対して失点しないことも考慮しなければならなくなったことになります。考慮するべきことが増えたというのは,具体的にはこのことを意味します。
 その巡目にフェニックスが8索を捨てた後,サクラナイツが引いてきたのは4筒でした。ここでサクラナイツは4索を捨てています。
 サクラナイツの手は,4筒を残して4索を捨てると,得点を獲得するのがかなり難しい形になります。したがってこの4索を捨てた時点で内川は,自身の得点の獲得,順位の上昇についてはほぼ断念したとみていいといえます。その場合はサクラナイツにはふたつの手段があるということは事前に説明しておきました。
コメント
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