北海道から4頭が遠征してきた昨晩の第69回平和賞。
4頭の先行争いとなりましたが,逃げたのはカプセルで2番手にコルベット。3番手にキタノヒーローとメイプルケンジという並びになりました。3馬身ほど開いてリュウノメディナとオオイチョウとプラズマ。また3馬身ほど開いてビッグショータイムとルーラーオブダートで最後尾にバハマフレイバーという隊列。前半の800mは50秒2のハイペース。
3コーナーを回るとコルベットがカプセルに並び掛けていき,直線の入口ではカプセルの前に出ました。しかしここからまたカプセルが巻き返していくとコルベットの方が一杯に。逃げて差し返したカプセルを追ってきたのはキタノヒーローでしたが届かず,優勝はカプセル。キタノヒーローが4分の3馬身差で2着。内を回ったビッグショータイムと大外を回ったオオイチョウの3着争いとなり,外のオオイチョウがクビ差の3着。内のビッグショータイムが4分の3馬身差で4着。
優勝した北海道のカプセルは南関東重賞初制覇。このレースは南関東勢の実績上位が前走でこのレースのトライアルを勝ったバハマフレイバー。鎌倉記念はもっと実績があった馬が出走していたものの北海道からの遠征馬が制しましたので,ここは北海道勢が上位だろうとみていました。実際に3着までを独占しましたので,その見立てでよかったのでしょう。その中でカプセルはブリーダーズゴールドジュニアカップで2着になっていた馬ですから実績で上位。能力的に順当な優勝だったといえそうです。一旦はコルベットに前に出られたのは一杯になったからではなかったのは明白で,気を抜くところがあったのかもしれませんし,左回りのカーブに苦戦したからかもしれません。また,スピードアップをするのに時間が掛かるタイプである可能性もあり,もしそうであるなら,距離の延長は歓迎という馬であることになります。母の10歳上の全兄に2001年に黒船賞と群馬記念と北海道スプリントカップとクラスターカップと東京盃とJBCスプリント,2002年に群馬記念,2003年に黒船賞を勝ったノボジャック。
騎乗した大井の笹川翼騎手はアフター5スター賞以来の南関東重賞18勝目。平和賞は初勝利。管理している北海道の田中淳司調教師は鎌倉記念に続いて南関東重賞3勝目。平和賞は初勝利。
もしスピノザのように,自然権jus naturaeはコナトゥスconatusに由来し,人間の自然権は欲望cupiditasに由来するとするなら,乳児にも自然権があるとみなすことができないわけではありません。なぜなら,乳児が泣くのは何かを求めてのことであり,何かを求めるというのは欲望とみなすことができるので,泣くことは乳児の欲望の発露であるとみなすことができるからです。つまり乳児が泣くことは乳児が自然権を行使しているのだといえないことはありません。とくにスピノザがいうコナトゥスも欲望も,人間が能動状態にあろうと受動状態にあろうと成立する概念notioになっていますので,乳児が泣くことは乳児の自然権の行使であるといえないわけではないからです。ですからこの場合は,ホッブズThomas Hobbesがいう自然状態status naturalisというのが仮にあるとしても,その状態において人間は一様に自然権を有するということはできるでしょう。
しかしホッブズがいう自然権というのは,人間が自身の生命を維持するために自由な意志voluntas liberaによって行使する力potentiaです。乳児が泣くことが,乳児が生命を維持するための行為であるということはできるでしょう。しかしそれが乳児の自由な意志によるものであるというのはさすがに無理があります。ですから,ホッブズがいうような意味で自然権を解するのであれば,そしてこれはきわめて現代的な問題にもなるので,現代的な意味で自然権を解するという場合にも,もしも自然状態というのがあるのなら,そこには一切の自然権を有さない人間がいるといわなければなりません。そしてこれは当然のことですが,たとえ国家Imperiumの中にあっても,乳児に自然権があるということはできなくなります。なので,自然状態が万人の万人に対する戦争状態であるという見方が,必ずしも正しいとはいえないことになります。
一方,乳児はひとりでは生きていくことができませんので,生きていくためには養育者が必要とされます。このときに養育者が自身の自然権だけを行使するのであれば,つまり養育者が自身の生命だけを維持するために自身の力を行使するのであれば,養育者はむしろ養育を放棄するということになると考えられます。その方が自身の生命を維持するだけなら有益だからです。
4頭の先行争いとなりましたが,逃げたのはカプセルで2番手にコルベット。3番手にキタノヒーローとメイプルケンジという並びになりました。3馬身ほど開いてリュウノメディナとオオイチョウとプラズマ。また3馬身ほど開いてビッグショータイムとルーラーオブダートで最後尾にバハマフレイバーという隊列。前半の800mは50秒2のハイペース。
3コーナーを回るとコルベットがカプセルに並び掛けていき,直線の入口ではカプセルの前に出ました。しかしここからまたカプセルが巻き返していくとコルベットの方が一杯に。逃げて差し返したカプセルを追ってきたのはキタノヒーローでしたが届かず,優勝はカプセル。キタノヒーローが4分の3馬身差で2着。内を回ったビッグショータイムと大外を回ったオオイチョウの3着争いとなり,外のオオイチョウがクビ差の3着。内のビッグショータイムが4分の3馬身差で4着。
優勝した北海道のカプセルは南関東重賞初制覇。このレースは南関東勢の実績上位が前走でこのレースのトライアルを勝ったバハマフレイバー。鎌倉記念はもっと実績があった馬が出走していたものの北海道からの遠征馬が制しましたので,ここは北海道勢が上位だろうとみていました。実際に3着までを独占しましたので,その見立てでよかったのでしょう。その中でカプセルはブリーダーズゴールドジュニアカップで2着になっていた馬ですから実績で上位。能力的に順当な優勝だったといえそうです。一旦はコルベットに前に出られたのは一杯になったからではなかったのは明白で,気を抜くところがあったのかもしれませんし,左回りのカーブに苦戦したからかもしれません。また,スピードアップをするのに時間が掛かるタイプである可能性もあり,もしそうであるなら,距離の延長は歓迎という馬であることになります。母の10歳上の全兄に2001年に黒船賞と群馬記念と北海道スプリントカップとクラスターカップと東京盃とJBCスプリント,2002年に群馬記念,2003年に黒船賞を勝ったノボジャック。
騎乗した大井の笹川翼騎手はアフター5スター賞以来の南関東重賞18勝目。平和賞は初勝利。管理している北海道の田中淳司調教師は鎌倉記念に続いて南関東重賞3勝目。平和賞は初勝利。
もしスピノザのように,自然権jus naturaeはコナトゥスconatusに由来し,人間の自然権は欲望cupiditasに由来するとするなら,乳児にも自然権があるとみなすことができないわけではありません。なぜなら,乳児が泣くのは何かを求めてのことであり,何かを求めるというのは欲望とみなすことができるので,泣くことは乳児の欲望の発露であるとみなすことができるからです。つまり乳児が泣くことは乳児が自然権を行使しているのだといえないことはありません。とくにスピノザがいうコナトゥスも欲望も,人間が能動状態にあろうと受動状態にあろうと成立する概念notioになっていますので,乳児が泣くことは乳児の自然権の行使であるといえないわけではないからです。ですからこの場合は,ホッブズThomas Hobbesがいう自然状態status naturalisというのが仮にあるとしても,その状態において人間は一様に自然権を有するということはできるでしょう。
しかしホッブズがいう自然権というのは,人間が自身の生命を維持するために自由な意志voluntas liberaによって行使する力potentiaです。乳児が泣くことが,乳児が生命を維持するための行為であるということはできるでしょう。しかしそれが乳児の自由な意志によるものであるというのはさすがに無理があります。ですから,ホッブズがいうような意味で自然権を解するのであれば,そしてこれはきわめて現代的な問題にもなるので,現代的な意味で自然権を解するという場合にも,もしも自然状態というのがあるのなら,そこには一切の自然権を有さない人間がいるといわなければなりません。そしてこれは当然のことですが,たとえ国家Imperiumの中にあっても,乳児に自然権があるということはできなくなります。なので,自然状態が万人の万人に対する戦争状態であるという見方が,必ずしも正しいとはいえないことになります。
一方,乳児はひとりでは生きていくことができませんので,生きていくためには養育者が必要とされます。このときに養育者が自身の自然権だけを行使するのであれば,つまり養育者が自身の生命だけを維持するために自身の力を行使するのであれば,養育者はむしろ養育を放棄するということになると考えられます。その方が自身の生命を維持するだけなら有益だからです。