ゴールドジュニアを勝ったクルマトラサンの父は,アメリカで産まれて競走馬として輸入されたベストウォーリアです。
2歳11月にデビューして新馬を勝利。500万の特別を2戦した後,3歳の2月に2勝目をあげました。兵庫チャンピオンシップに出走して2着になった後,ユニコーンステークスで重賞を勝ちました。ジャパンダートダービーは5着。
古馬との初対戦となった武蔵野ステークスは3着。4歳になってオープンを勝ち,フェブラリーステークスに出走して13着。5月にまたオープンを勝ち,6月のオープンは2着でしたが7月にプロキオンステークスで重賞2勝目。そして南部杯を制して大レースの勝ち馬となりました。JBCクラシックは5着でチャンピオンズカップはホッコータルマエの11着。
5歳初戦のフェブラリーステークスは3着。かしわ記念は2着。プロキオンステークスを連覇して重賞4勝目。さらに南部杯も連覇して大レース2勝目。この年はJBCスプリントの方に出走して3着でした。
6歳初戦のフェブラリーステークスは4着。かしわ記念が3着でさきたま杯が2着。三連覇を狙った南部杯は2着でJBCスプリントは2着と,この年は大きく崩れることはなかったものの勝ち星は上げられませんでした。
7歳も現役を続行。根岸ステークスが2着でフェブラリーステークスも2着。かしわ記念が4着でさきたま杯が3着。秋は南部杯が6着で武蔵野ステークスが7着と,この馬にしては崩れました。
8歳になって根岸ステークスを出走取消になった後,フェブラリーステークスが10着。かしわ記念が5着でさきたま杯が9着。南部杯も6着と敗れて現役を引退しました。
7歳の秋以降は能力の衰退がありましたが,それまではきわめて堅実に走りました。1400mから1600mを得意とした馬で,コパノリッキーにはまったく勝てなかったように超一流というほどではないのですが,広くそう思われているよりは高い能力があった馬だったと思っています。
同一説を採用する場合の難点は,人間が認識するcognoscereことができるのが物体corpusとその観念ideaだけであるとしても,実際にはスピノザの哲学では,それらが実在的にrealiter区別されるということになっているので,このことを利用して証明されているすべての事柄について,それと同様の仕方で証明することが不可能になってしまうということです。この点については心配される方もいらっしゃるでしょうから前もっていっておきますが,これは単にその形而上学を援用して論証することができないというだけであって,別の方法で証明することができます。
こうしたことをすべての定理Propositioについて説明していくことはできませんから,ここではひとつだけ実例をあげて説明します。

僕は平行論を採用することの利点のひとつとして,第三部定理二でいわれていること,すなわち人間の身体humanum corpusはその人間の精神mens humanaを思惟作用に決定するdeterminareことはできないし,逆に人間の精神がその人間の身体を運動motusなり静止quiesなりに決定することができないということを,直接的に帰結させることができるということをあげました。このことは,人間の身体と人間の精神が実在的に区別されるということ,つまり現実的に存在するある人間の身体とその人間の精神の間には因果関係が生じ得ないということから証明されるのです。しかし,同一説を採用すると,人間の身体とその人間の精神は同一物の別の側面ということになっていますから,それらが実在的に区別されるということをいうことはできません。なので同一説を採用して第三部定理二を証明しようとするなら,これとは別の方法が必要になります。そしてそういう方法があるのです。
現実的に存在するある人間の身体とその人間の精神は,同一物のふたつの側面です。したがって,もしもその人間の身体が働いているのであれば精神も働いているということになりますし,逆にその人間の身体が働きを受けているのであれば,精神も働きを受けていることになります。もちろんこれは逆からもいえます。つまり,現実的に存在する人間の精神が働いているのなら身体も働いていますし,精神が働きを受けているのなら身体も働きを受けているということになります。
2歳11月にデビューして新馬を勝利。500万の特別を2戦した後,3歳の2月に2勝目をあげました。兵庫チャンピオンシップに出走して2着になった後,ユニコーンステークスで重賞を勝ちました。ジャパンダートダービーは5着。
古馬との初対戦となった武蔵野ステークスは3着。4歳になってオープンを勝ち,フェブラリーステークスに出走して13着。5月にまたオープンを勝ち,6月のオープンは2着でしたが7月にプロキオンステークスで重賞2勝目。そして南部杯を制して大レースの勝ち馬となりました。JBCクラシックは5着でチャンピオンズカップはホッコータルマエの11着。
5歳初戦のフェブラリーステークスは3着。かしわ記念は2着。プロキオンステークスを連覇して重賞4勝目。さらに南部杯も連覇して大レース2勝目。この年はJBCスプリントの方に出走して3着でした。
6歳初戦のフェブラリーステークスは4着。かしわ記念が3着でさきたま杯が2着。三連覇を狙った南部杯は2着でJBCスプリントは2着と,この年は大きく崩れることはなかったものの勝ち星は上げられませんでした。
7歳も現役を続行。根岸ステークスが2着でフェブラリーステークスも2着。かしわ記念が4着でさきたま杯が3着。秋は南部杯が6着で武蔵野ステークスが7着と,この馬にしては崩れました。
8歳になって根岸ステークスを出走取消になった後,フェブラリーステークスが10着。かしわ記念が5着でさきたま杯が9着。南部杯も6着と敗れて現役を引退しました。
7歳の秋以降は能力の衰退がありましたが,それまではきわめて堅実に走りました。1400mから1600mを得意とした馬で,コパノリッキーにはまったく勝てなかったように超一流というほどではないのですが,広くそう思われているよりは高い能力があった馬だったと思っています。
同一説を採用する場合の難点は,人間が認識するcognoscereことができるのが物体corpusとその観念ideaだけであるとしても,実際にはスピノザの哲学では,それらが実在的にrealiter区別されるということになっているので,このことを利用して証明されているすべての事柄について,それと同様の仕方で証明することが不可能になってしまうということです。この点については心配される方もいらっしゃるでしょうから前もっていっておきますが,これは単にその形而上学を援用して論証することができないというだけであって,別の方法で証明することができます。
こうしたことをすべての定理Propositioについて説明していくことはできませんから,ここではひとつだけ実例をあげて説明します。

僕は平行論を採用することの利点のひとつとして,第三部定理二でいわれていること,すなわち人間の身体humanum corpusはその人間の精神mens humanaを思惟作用に決定するdeterminareことはできないし,逆に人間の精神がその人間の身体を運動motusなり静止quiesなりに決定することができないということを,直接的に帰結させることができるということをあげました。このことは,人間の身体と人間の精神が実在的に区別されるということ,つまり現実的に存在するある人間の身体とその人間の精神の間には因果関係が生じ得ないということから証明されるのです。しかし,同一説を採用すると,人間の身体とその人間の精神は同一物の別の側面ということになっていますから,それらが実在的に区別されるということをいうことはできません。なので同一説を採用して第三部定理二を証明しようとするなら,これとは別の方法が必要になります。そしてそういう方法があるのです。
現実的に存在するある人間の身体とその人間の精神は,同一物のふたつの側面です。したがって,もしもその人間の身体が働いているのであれば精神も働いているということになりますし,逆にその人間の身体が働きを受けているのであれば,精神も働きを受けていることになります。もちろんこれは逆からもいえます。つまり,現実的に存在する人間の精神が働いているのなら身体も働いていますし,精神が働きを受けているのなら身体も働きを受けているということになります。